幸せへの扉

繰り返し目にする数字パターン。これはいったい何を意味するのだろう。それが自分を導くエンジェルナンバーの存在に気づくきっかけだった。
その数字の意味を調べはじめたら、それは全てが今の自分へのメッセージだった。天使は少し前を歩きながら、道を示す。迷いそうになったら諭し、寂しくなったら愛のこもった言葉で励ます。始めからずっとそばにいてくれたのだ。すべての人のそばに。

温もりの場所

わたしにとって

あの場所はきっといつ訪れても心暖まるところなのかもしれない


短いひととき、君と過ごしたあの場所

もうそこには何もない

でも、そこを訪れると

あの懐かしい温かい温もりをおもいだすのだ


君がいて、温かい人たちがいて

わたしはそこで心休まる時間を過ごした

ずっと自ら縛り付けていた緊張を解いて

自分を取り戻していた


そして、そこに君がいたのだ


もうそこには何もない


君もいない


でもわたしはもう追わない


時間は動いている


そこに赴けばあのときの温もりと時間が甦る


もう追うことはしない


でも

そこに行くだけで

そこにいるだけで

その場所で静かに目を閉じていると

今を懸命に生きて

すこし疲れた心と身体が回復していく


わたしは「自分自身」と落ち着きを再び取り戻す


もう追わない


わたしは

「昔の思い出」のなかにではなく


「今」を生きているから


今も思い出す

温かい場所

温かい思い出


でもわたしは今このときを生きる


今いる場所で

今いる人たちと共に


かけがえのない今を生きていくのだ


何も迷わず

何も否定せずに


これからもずっと

自分は「想像以上」

「いつか違う自分になりたい」と思いながら生きてきた


若いときほどそう思っていた


理想的に変われる自分を夢見た


現実の自分と理想の自分には大きなギャップがあって


でも歳を重ねていったら

経験を重ねていったら

もしかしたら理想に近い素敵な自分になれているかもしれないと

根拠もなく夢見ていた


しかし

歳を重ねると

いくつも「諦め」を覚えた


所詮、こんなものなんだ

自分はせいぜいこんなところだ


理想なんて無理


自分自身の限界を認め、理想的な自分なんて

それは非現実的な夢であると考えるようになる


希望や夢、憧れを持つことが少なくなり

妙にシニカルになり

諦めが増えていく


諦めたほうが楽だとさえ思うようになる


それが習慣になっている


しかし

そうではない


天使は「変われる」という


そう

なりたい自分に変われるのだ


天使の力を借りる


天使に自らの心を預けるのだ


言い方を変えれば

天使のように考えるのだ


そうすることによって、天使と自分の思考が一体になると

初めは理想とはかけ離れた自分であっても

段階を経ながら近づいていくことは可能なのだ


諦めるという「習慣」に落ち着き、慣れてしまうことをやめて

変われる可能性があるなら

変わってみたくないか?


奇跡を信じてみたくないか?


そう自分に問う


私たちは天使の力を借りれば

大きく飛躍できるのである


想像以上の自分にだってなれる


もともと私たちは、自ら思う「ちっぽけな想像」以上に優れた力を宿している


なのに、そんなこと無理に決まってるなどと思いながら

自分で自分に限界をつくり、自分に蓋をしてしまっている


しかし

天使は限界を突破し

大きく飛躍した自分に変われることを教えてくれる


限界を作り、小さな枠に自分を閉じ込めてしまう考え方をやめて

心を天使にゆだねる


恐れや疑いをすべて捨てて


心を天使にゆだねれば

自分の想像を越えた自分になれる


今までのように

無理だと見なさずに

自分が天使のように万能であることをイメージするのだ


そうすることによって

天使と私たちの心は一体になり

私たちも天使のように

あらゆることを実現できる力を持つことができるようになるのだ


限界をつくらず

大きく飛躍した自分になっていこう


それは「無理」ではなく、「可能」なのだ

ネガティブを越えていく

苦手な環境

苦手なこと

苦手なシチュエーション

そんなところに遭遇したとき

そんな機会がもたらされたとき

人は嫌でもネガティブな思いを抱くものだ


これでもかという程のネガティブな思いや感情に振り回され

そんな自分自身がとことん嫌になるときだ


ネガティブな思いをいつまでも持ち続けるのは辛いし

持ち続けるのは良くないことだから

そんな場面をできるだけ避けようとして、もがくのだ


でもそれらは

まるで課せられた課題のように

時を変え、場所を変え、目の前に現れ立ちはだかる


なぜなんだろう

ネガティブなことなど思いたくないのに

ネガティブは良くないこととわかっているのに

避けられない


避けて通っていけない


それは

与えられた「心の課題」だからだ


乗り越えて通っていかなければならない門だから


どうしたらいい?


どうすればネガティブなことを思わずにそこを通り抜けていけるか?


ネガティブに包まれた心を持てあまし、途方にくれる


そこから逃げるのは簡単だ


でも

それは越えたことにはならない


課題を克服したことにはならない


その課題を終えないうちは、時を変え場所を変え

別のかたちで再び目の前に現れるだろう


嫌なことに対してネガティブな思いを抱くことが悪いことではない


ネガティブになってもいい


それは心の自然な反応だからだ


ネガティブになる自分を責めても

何も解決しない


むしろ

責めてしまってはいけない


責めずに悔やまずに

ネガティブから脱却しよう


そこを越えていくのだ


心に深く刻まれたネガティブな思いを

自分だけの力で払拭するのは無理なときがある


そんなときこそ、私たちを守り包んでくれる強く優しい存在に託すのだ


ネガティブで渦巻いた心を託すのだ


委ねるのだ


不安な気持ち

後ろ向きな気持ち

否定的な気持ち

誰かが、何かが、許せないという気持ち


いつまでも

それにしがみついていないこと


強く優しい存在である天使たちは

もがく私たちを見ている


そして

そばに来て、こう語り掛ける


『さあ、その渦巻く泥々した思いを今すぐこちらに渡しなさい』


天使たちは私たちに向かって両手を広げている


『その辛い思いを私たちに渡しなさい』


『今すぐ渡しなさい』


躊躇することなく

それを渡してしまったら

私たちの心は軽くなる


心のなかに、わだかまりや渦巻くものがなくなったとき


現実の世界にもそれが反映し、すべてが癒され改善されていく


さあ、強く優しい天使に「ネガティブ」を渡してしまい

重荷を置いて

安らかな心を取り戻すのだ


天使たちは待っている


両手を広げて

「重荷」を渡したくれるのを待っているのだ


エンジェルナンバーが現れ

天使の存在を思い出すとき


天使は私たちの重荷を引き受けようと

いつもそばで待っていてくれる


『さあ、それを渡しなさい』


『そして、あとではなく、今ここで越えていくのです。越えていって山の頂きにかかる美しい虹を見つけなさい』



ネガティブは強く優しい天使の力を借りて

越えていける


かならず越えていける