人生のなかには
こんなこと経験しなくてもと思うことや
遠回りをすることがある
決してそんなことをしたくてするわけでない
細心の注意をはらい
そのときのベストを尽くしたとしてもである
よかれと思ってやったこと
リスクを避けようと
先回りをしてやったことでさえ
それが思うようにならなかったり
思わぬ損失を招いたり
そんなときは
やりきれない気持ちになるものだ
そこで
なにもかも終わってしまったり
とまってしまったように思うだろう
あのとき
こうしていれば
あのとき
もっとわかっていれば
己を責めても責めきれない
人生は
そんな完璧をめざすと
苦しいのだ
完璧に計画して
完璧にリスクを避けて
よかれと思って、行い
よかれと思って、誰かに伝えたことも
思わぬ結果を招いたりすることもある
人生は
完璧をめざそうと
固執すればするほど
苦しいものになる
コントロールしようと
すればするほど
苦しいものになる
人生には辿るべき道筋がある
それは
なにかに気づくことや
なにかを経験して得ることのために
辿る道筋
じつは
起きたことに
「失敗」も「成功」もない
ただ確実にいえることは
いつでも
ベストを尽くしていたということ
いつでも
そのときできる精一杯をやり遂げていたのだ
ということ
いつもそのときは一生懸命
いつもそのときは心を注いでいた
どんな「失敗」も
どんな「落ち度」も
これも人生で辿る道
これも経験
そして
どんな「失敗」も
すべては良いことにかわる
すべては良いことにかわっていくための道の途中にある
人生はトライ&エラー
日々の小さなことも
トライ&エラー
費やした時間
エネルギー
持っていたものを無駄にしてしまうようなこともある
ゼロになって
振り出しに戻るようなこともあるだろう
誰もが
ショートカットで
最短で
ゴールへ行きたい
なのに、回り道をすることもある
これも経験
私たちは
AIのように
完璧にこなし
完璧に予測して
そしてすばやく
ものごとを処理することは
ときに難しい
私たちはAIに生まれたのではなく
人間に生まれたのだ
だから
人間として生きればいい
人間として生きることは
トライ&エラー
「失敗」を「失敗」ととらえずに
「エラー』する己も
なにかを速くこなせない
「遅い」己も
恥じることではない
回り道をして
トライ&エラーを続けながら
そしてゆっくりと
己のペースで生きていくことこそが
人間としての
完璧な人生なのだ


