心が不安で覆われて

うごきがとれなくなっていたとき

『大丈夫』

何度かこの言葉を目にする

大丈夫

なんと安らぐ言葉だろう

わたしたちは

先の見えないときほど

心の中に不安をふくらませてしまう

こたえがわからないと

心にひろがる不安だけが真実のように錯覚する

不安は自分を危険から守ってくれるが

行き過ぎると

見も心も縮こまらせて

足かせとなり

自由に

のびのびと生きることが

難しくなる

わたしたちが

いまいる世界は

不安だらけで大変なことばかりが目につく

そんなときは

『大丈夫』

この言葉で自分の心と身体をほぐすのだ

まだわからない未来を

必要以上におそれたり

取り越し苦労をしたり

微塵も光を感じられず

前に進めないときに

不安の幻影にのみこまれないように

『大丈夫』

そう言って

心に闇が広がっていくを解くのだ

大丈夫

この言葉は

最強でやさしく

心に響き渡る

なぜなら

真実は大丈夫だから

大丈夫という言葉で

こわばった心をほぐし

光を見つけ

心に希望の火を灯す

そうして

わたしたちは

心に闇が広がるのをとどめ

光をともし

不安の雲を払い除けて

歩き出せる力をもらう

大丈夫という言葉で

力をもらい

心がやすらぎ

望む光の世界に近づいていくための知恵とエネルギーをもらうことができる

つらいとき

かなしいとき

動き出せないとき

やさしい誰かに

大丈夫だよって

背中をさすってもらうように

とても安心して

心がじんわり暖かくなったのを覚えている

もし

そばにそんな誰かがいなくても

自分で自分にそういって

抱きしめればいい

大丈夫だよって

言葉にはつよい力がある

言葉は現実をつくりあげる力をもつ

望む方にも

望まない方にも

だからこそ

ありもしない不安に呑み込まれないように

道をまちがえないように

大丈夫だよ

この言葉で解き放つ

大丈夫だよ

この言葉で

恐れで固くなった心を溶かして

前に進んでいける

大丈夫だよ

まだ暗い道の途中で

歩き続けることを諦めてしまわないように

行きたい場所へ

ちゃんとたどり着けるように

いまここで

寒くて色をなくした雪の世界を

ひとりで見つめている

ほかの誰もそばにはいない

でも

一緒にこの景色を見続ける

もう一人の自分がそばにいる

そして

そっと肩に手を置いて

大丈夫だよ、と伝えてくる

だからわたしは

心のなかに

小さくて、でも強い

「大丈夫の光」をともす

諦めてしまわないように