幸せへの扉

繰り返し目にする数字パターン。これはいったい何を意味するのだろう。それが自分を導くエンジェルナンバーの存在に気づくきっかけだった。
その数字の意味を調べはじめたら、それは全てが今の自分へのメッセージだった。天使は少し前を歩きながら、道を示す。迷いそうになったら諭し、寂しくなったら愛のこもった言葉で励ます。始めからずっとそばにいてくれたのだ。すべての人のそばに。

立ち止まり、そしてふたたび

なんのための人生か


誰のための人生か


そして

いったい、なんのために

日々生きていくのか


「それは、このことのためだよ」


「あのことのためだよ」


と、誰かの言葉で聞いたりしながら


そのときどきを

納得して

自分の心を立て直し


転んで立ち止まっては

起き上がり


すこし休息して


また歩き始める


これまでの日々を

それをくり返し、生き続けてきた


ときおり


その誰かから吹き込まれた

人生の理由、人生の目的だけで

自分の心を説き伏せようとしてもうまくいかないときがある


長く続く先の見えない停滞感

尽くしても尽くしても

終わりのないこと


見えないこたえ


満たされない思い


自分にはなかなか叶わないこと


それらを

ありきたりの「人生とはこういうものだよ」という教えで


自分のなかに湧き上がる

暗い雲を

封じ込めることは難しい


尽くしても尽くしても

また新たな「問題」は出てきた


こなしてもこなしても

終わりは見えてこなかった


心から安らぎ

満たされることも

難しかった


理想に到達したくて


手を伸ばしているのに


届かなかった


努力しても

一方で

何かや自分自身に引っ張られて

そこから遠のいた


なんのための人生か


なにを追いかけるための人生か


不安


焦り


そして

自分の心をどうすれば

そんなものから

守ることができるのか


『理想が叶うことが、この人生の目的ではない』


『完璧であろうとするのが、この人生の目的ではない』


「無いものに必死に手を伸ばして

追いかけ、手にすることが良い人生なのではない』


答えらしき言葉が

頭の中に浮かぶ


そうなのかもしれない


腑に落ちる


今も昔も

どんなに心が打ちひしがれ

無力を感じる時があっても

そこから

少しずつ

起き上がり

自分のペースで歩み始め

そこから

少しでも何かを変えていこうとしてきた自分


落ちても、また起き上がる


立ち止まっても、また歩き始める


それを続けてきた自分を

誇りに思うことだ


人生で

何かを手にすることが偉大なのではなく


何もないからこそ


何かが欠けているからこそ


無力であると知るからこそ


それでも


そのうえでも


立ち上がろうとすることこそ誇りに思うべきこと


そのことを

これまでの人生で

続けながら

歩み続けてきた自分を

愛おしみ、誇りに思うこと


そのことはとても地道で


それはほかの誰も知らない

自分だけが知る軌跡だろう


しかし

それこそ、それぞれの

自分の人生で

誇りにすべきこと


落ちそうな心を

軌道修正する


自分の心のなかに

見出した小さな光を

赤々と燃やしていくこと


そのことこそ

人生で

私たちが大切にすべきこと


大切なのは

転んでもいいから起きること


間違えてもいいから

また始めること


足りてなくてもいいから


誇りを忘れないこと


もっと

心をやわらかく


心をかるくして


今日も自分には

きっと何かが足りていないのだろう


何かがまだ手に入っていない


しかし

そのことは恥ずべきことではない


いま

ここから


落ちても


転んだとしても


何度でも

起き上がろうとすることこそが

素晴らしい


心のちから


それは

神様がくれた

不屈の精神と呼ぼう


完璧であろうとすることではなく


いつも

何度も何度も

心を立て直し

歩き出そうとしてきたこの自分を

誇りとともに抱きしめる


いろいろあっても

よくここまで生きてきたね、と

ねぎらいの言葉を贈ろう


自分を抱きしめると

心がやわらかにほぐれる


世界がやさしく変わり


これから目にする世界は

光に変わっていくのだ


かならず