幸せへの扉

繰り返し目にする数字パターン。これはいったい何を意味するのだろう。それが自分を導くエンジェルナンバーの存在に気づくきっかけだった。
その数字の意味を調べはじめたら、それは全てが今の自分へのメッセージだった。天使は少し前を歩きながら、道を示す。迷いそうになったら諭し、寂しくなったら愛のこもった言葉で励ます。始めからずっとそばにいてくれたのだ。すべての人のそばに。

心で繋がること

休日の息抜きに

近場で開かれたクラフトフェアへ足を運んだ

それぞれの作り手が趣向を凝らして生み出した作品の数々を並べて販売するこのマーケットはいつも活気に満ちて楽しい


その中で、小さな和風の掛け軸を並べているブースに目が止まった

ポストカードを留めて吊るして掛ける掛け軸


そのなかに仏さまのポストカードを留めてある掛け軸があった

観音さまが好きで

鎌倉の長谷寺へ出掛けたときに買い求めた長谷観音さまのポストカードを飾るのに丁度よいと思い

落ち着いた色合いの掛け軸をひとつ選んだ


店のひとに

「長谷寺の観音さまのポストカード用に買うんです」と話したら


「心のなかに仏さまがいるんですね」と


選んだ掛け軸を丁寧に包装して、ポストカードを2、3枚おまけしてくれた

そしてわざわざ私の手をとって

包装した掛け軸の包みを手渡してくれた


なにか不思議な気持ちになった


『大丈夫ですよ』


『仏さまが心のなかにちゃんといて下さって

あなたをお守りしていますよ

だから安心なさい』


わたしの手をとって握って下さったその方の心がそうおっしゃってくれたように感じた


慣れないしごとに

不安ばかりが募って

このところ

周りや自分が信じられなくなっていた

天使や仏さまが守って下さっていることも実感できないでいた


不安ばかりが先走っていて

心を持てあまし

どうすることもできかったのだ

これではいけないとわかっていながらも


仏さまはそんな私の心を見透かして

その方を通して

わたしにそのように思わせてくれたのだろう


なぜなら

不安な心持ちのままでいてはいけないから


そのままでは仏さまや天使の助けをうまく受けとることができない


「助けを受け取れる」ようになるために

自分を信頼する心を取り戻して欲しいから

お導きくださったのだろう


わたしが好きな観音さま


いつも心のなかにちゃんといてくださる


もし

心のなかに好きな仏さまがいて

ことあるごとに手を合わせていれば


仏さまは

ちゃんと応えてくださるのだ


私たちの心のなかに

仏さまはいる

ちゃんと心のなかで繋がっている


助けてほしいとき

強くなりたいとき

前に進みたいとき


仏さまは私たちを守り、導いて

ちゃんと

強い心を私たちに授けてくれるのだ


私たちと仏さまは

いつでも

心で繋がっている


心で呼べば

かならず

応えてくださるのだ


『恐れるものなどなにもないのですよ』


『安心して今いる道を進みなさい』

心をしずかに

やらなければならない


まいにち、まいにち

やることは尽きない

やらなければならないことは尽きない


「やらなければいけない」と感じることに終わりがない


いつも、いつも追いたてられ

忙しさに振り回され

何かに追われている


何かに怯えている


やらなければならない


やらなければいけない

責務に追いたてられ

恐れて

姿の見えない不安に怯える


誰もがそんな心の闇をどこかに隠し持って

まいにち過ごしている


みんな、みんな

疲れて、恐れて

それでも

明日のために

走り続けなければならない


今日もどこかで


誰かが思う


誰かが感じている


やらなければいけない


休みたいけど

やらなければいけない

あれも、これも


違うよ


違うんだよ


人生は


やらなければいけないことだけで出来ているわけではない


休んでいいんだよ


休まなくてはいけないんだよ


一呼吸置いて

空を眺め

季節が移り変わっていたことに気づいたり

心を空っぽにして

大好きなものたちに囲まれる一時を

持つことだって

ちゃんと許されている


ちゃんと与えられている


走り続けなければいけないなんて

それは違う


たとえ

心が「やらなければ…」と思い詰めていたとしても


身体の声を聴いて


ほんとうの自分の声を聴いて


「やらなければいけない」は

時にわたしたちが心に作り出した「幻」だ


恐れる心が作り出した「幻」


休んでいい


心の重荷を外に降ろして

心が向かうもの、求めるものに素直に向かってみる

美しいものに囲まれ、あなたはしばし休息する


ほんとうは、あなたはいつでも自由なのだ


キャンドルに火を灯して

静かに心と身体を静めて


あなたには

休む時間が与えられている

前向きに

もういやだ


新しい環境で

新しい、慣れない仕事に取り組み

あまりのハードルの高さに

めげそうになる


それでも諦めるわけにいかない


何度も諦めようとした


諦めれば楽だから


誰かに意見を求めた


何度も尋ねた


ほんとにこの道でいいの?


無意味なことをさせられている気になるのだ


いやだ、いやだ


毎日思う


でも、心のなかでわかっているのだ


この道から外れてはいけない


知っているのに


脇に逸れようとしたがる心


反発する心


天使が言う


誰かが言う


『前向きに』


そう、前向きに


前向きに心の舵を修整して


進んでいかなければ

見えてこない


その先に得難い素晴らしい世界が広がっていることを


その素晴らしい世界を見る前に

諦めれば、見ることもできない


前向きに


前向きに


諦めてはいけない


その先の世界を見るのだ


乗り越えていくのだ


誰かがそう話しかけている


何かがそう話しかけてくる


今いる道に嫌気がさして


明日こそはやめよう


その前にもう少しだけ

やってみる


そう言い聞かせながら

くじけそうな心をだまし続けた


そんなとき

神様は

また虹を見せてくれた


二つの虹


そう

ダブルレインボーだ


いつか

苦しみが終わりを告げたときに見た

二つの虹


諦めてはいけない


歩みを止めてはいけない


『すべてがあなたの味方になるのだから』


『すべてがうまく取り計らわれるのだから』


『だから、いま苦しくても

諦めてはいけない』


前向きに


なぜなら

いまここに立つ道が

わたしの『使命の道』だからだ


神様の愛が


やさしく

わたしを包んでいる