幸せへの扉

繰り返し目にする数字パターン。これはいったい何を意味するのだろう。それが自分を導くエンジェルナンバーの存在に気づくきっかけだった。
その数字の意味を調べはじめたら、それは全てが今の自分へのメッセージだった。天使は少し前を歩きながら、道を示す。迷いそうになったら諭し、寂しくなったら愛のこもった言葉で励ます。始めからずっとそばにいてくれたのだ。すべての人のそばに。

記憶

ミモザが香る季節がまた巡ってきた


春を待つあいだ

この花の便りによってもたらされる一足早く届く春の気配に

これまでにあったことに思いをめぐらせてみる


いくつかの出会いと別れ

この季節はそれを思い出させるのだ


チャイコフスキーの悲歌のピアノの調べを聴きながら

心を通りすぎていった波立つような思いがよみがえる

いくつかの場面が思い起こされる


哀しい思いもしたけれど

そんなふうに思えるほどに

素敵な人たちと出会えたのだと

心の支えになってくれた人

優しさをくれた人

前に進む力をくれた人


心を震わすほどの

素敵な得難い時間

今はもう過ぎ去って、手のひらからすり抜けていった


でも思い出せば

確かに心のなかに

いまも暖かく残る


もう会えなくなったその人たちも

いまどこかで同じように春を待っているのだろう


思い出のなかのその人に

また会える日は来るだろうか

あした

今日出来なかったことも

あしたはできるように


心のなかに残り、くすぶり続けるものは

一つ残らずきれいさっぱり捨て去ろう


わだかまりも

うまくいかなかったことも

昔の哀しみも

寂しさも

不安も


心に陰りを落とすものを

すべて

きれいさっぱり拭い去って


あしたを迎えよう


心を整えれば

整えさえすれば

あしたは

いつでも

新しい、希望に満ちたものになるのだ


心が望むものに

昨日よりも、今日よりも

より一層近づいていけるように


そんなあしたを迎えるために

心を整えておくのだ


準備しておく


もう

哀しみながら

何かを探さなくてもいいように


ほんとうに

望むものをこの手に掴むために


ほんとうに会いたいひとに

会えるように


安らぎの光で囲まれるように


いまはまだ何もわからなくても

焦ることはない


行く手が霧で包まれていても

諦めなくていい


目指すものは確かに近づいている


希望を失いさえしなければ


信じていていい


だから

明日がみえないと嘆かずに


諦めずに

迷わずに

あすに向かって

歩みを進めていくのだ


心をいつもゼロにして


心を整えて

流れに身をまかせる


いま、この一歩を踏みしめて

確かに感じながら

あすに向かって歩んでいく

いまを変えたい

完璧じゃなくてもいいからやろう


やり残しがあってもいいから片付けよう


たくさんのやらなければならないこと

変えたいこと

やりたいこと


小さな一歩

見えない成果

いつもいつも時間が足りなく思え

代わり映えのしない現実に

ため息をつき

意味がないのでは?と疑う


でも疑うのはもうやめて


大切なのは

いま、やること

いま、とにかく動くこと

動いた先に何かがある


予想もつかない何かがある


小さな考えで判断して

決め込んでしまうことをやめる


不完全さにため息をつく前に

何も考えずただ動く



過去の後ろ向きな経験は

「そんなことをしても無駄」とか

「うまくいかないよ、あのときもそうだったから」と囁いて、自分の足をすくめさせる


そうやって、考えすぎてばかりいて

動かずにいた


でも

動けば自分の周りの世界が動き出す


世界が動く

エネルギーが動く

求める未来が近くなる


少しずつでいい


今日も近づいていこう