幸せへの扉

繰り返し目にする数字パターン。これはいったい何を意味するのだろう。それが自分を導くエンジェルナンバーの存在に気づくきっかけだった。
その数字の意味を調べはじめたら、それは全てが今の自分へのメッセージだった。天使は少し前を歩きながら、道を示す。迷いそうになったら諭し、寂しくなったら愛のこもった言葉で励ます。始めからずっとそばにいてくれたのだ。すべての人のそばに。

記憶

ミモザが香る季節がまた巡ってきた


春を待つあいだ

この花の便りによってもたらされる一足早く届く春の気配に

これまでにあったことに思いをめぐらせてみる


いくつかの出会いと別れ

この季節はそれを思い出させるのだ


チャイコフスキーの悲歌のピアノの調べを聴きながら

心を通りすぎていった波立つような思いがよみがえる

いくつかの場面が思い起こされる


哀しい思いもしたけれど

そんなふうに思えるほどに

素敵な人たちと出会えたのだと

心の支えになってくれた人

優しさをくれた人

前に進む力をくれた人


心を震わすほどの

素敵な得難い時間

今はもう過ぎ去って、手のひらからすり抜けていった


でも思い出せば

確かに心のなかに

いまも暖かく残る


もう会えなくなったその人たちも

いまどこかで同じように春を待っているのだろう


思い出のなかのその人に

また会える日は来るだろうか