幸せへの扉

繰り返し目にする数字パターン。これはいったい何を意味するのだろう。それが自分を導くエンジェルナンバーの存在に気づくきっかけだった。
その数字の意味を調べはじめたら、それは全てが今の自分へのメッセージだった。天使は少し前を歩きながら、道を示す。迷いそうになったら諭し、寂しくなったら愛のこもった言葉で励ます。始めからずっとそばにいてくれたのだ。すべての人のそばに。

立春の虹

2月

立春の朝

いつものようにあわただしく出掛けようと外に出た


ふと見上げた行く手の西の空に大きな虹


大きな大きな七色のアーチが空いっぱいにかかっている


目を見張った


こんな真冬に

大きな虹


完全な半円の形でくっきりと空に浮かんでいた


それは、とてもファンタジックな光景だった


小雨がパラつく半泣きの空に太陽の光が反射して

虹が現れた


虹の光にすべてが洗われていく


雨も

朝陽も

いつも目にする風景も

虹の光に洗われる


心にはびこる不安も

疑心も


そんなものは幻にすぎないと


ああ、大丈夫なんだ


間違ってない


このまま行けばよい


守られている


祝福を受けている


それが虹のサイン


虹が、また教えてくれた


行く手になにがあるかわからないとき

不安でいっぱいになる


わからないから不安になる


自分の行動、決断に自信が持てないとき


辛い気持ちのとき


孤独なとき


神様は虹を見せて


「大丈夫だよ」と伝えてくれる


しばらくの間

浮かび続ける七色の美しい神様のメッセージを見させてもらえた


職場に着くまで

大きな虹はずっと浮かんでいた


『あなたが何処に行こうと

光はいつもここにあるということを忘れないで』


そんな神様のことば


不安で心を閉ざしてはいけない

行くべき道を閉ざしてはいけない


立春の朝の

新しい年の幕開けの朝


大きな虹に希望をもらった

脱・成果主義

あれもこれもやらなければいけない

毎日やらなければならないことばかりに追われている


気がつくと眉間にシワを寄せている


毎日忙しくしていると

どうしても「目に見える成果」をあげることばかりに躍起になりがちになる

しかし、思うようにはかどらなかったり出来なかったりして挫折感を味わうことが多々あり


ダメだとわかりながら、またイライラしている


ちょっと待って

大切なことは何だっただろうか?


機械のように無駄なく動き

正確にこなすこと

これまで、それを目指して意識しながらやろうとして

なかなか思うように実現できなくてイライラしたりしていた


理想どおりにはいかない


きっと目指すところはソコじゃないんだ


成果をあげて自分のエゴを満足させることではないんだ


成果やスピード

生産性が大事


これまでの価値観はそれでやってきた


次第にそんなことに息苦しさを感じるようになった


つい、「ゆとり」や「遊び」「寄り道」は必要ないと思いがちになる

成果をあげることにそれらは足を引っ張るものであって、遅れをとるもの


そう考えて後回しにしていたから


遊び、休むことに罪悪感を感じることはそこから来ている


いつも焦って、あくせくして

自分にも他人にも腹をたてたくなった


優しさや暖かさを忘れた心


本当はそれをずっと欲していたのに


そんなことしていても

いつまでたっても安らげない


自分だけの理想、自分だけの成果主義にこだわりイラついている


そんな考えは独りよがりの独り相撲であることに気づく


もうそんなこと手放して

自分自身にちょっと立ち止まる時間を取ることを許す


敢えてそうする


「ゆとり、遊び、寄り道」を生活のなかに取り入れる


忙しいと「そんな無駄なことをしてる時間はない」と後回しにするけれど

その「無駄な後回し」を今やることを自分に許そう


たとえ目指す「目標値」まで出来なくても

出来るところまでこなすということでいい


時間がかかっても

回り道しても

やればいいのだから


合間に休んだり、遊んだりするゆとりのなかにも

得るものがたくさんある


自分を労ったり、エネルギーをチャージする時間はなくてはならない

誰かとゆっくりと楽しい時間を持つことも

なくてはならない


心が焦りだしたらこう言おう


『物事は順序よく片付くもの』

もし、スムーズにいかないのならまだそれをやるタイミングではなかったり

いくつかの段階を経ながら片付いていくものなのかもしれない


時間をかけて焦らずに

ひとつずつ、ひとつずつ


自分のペースを保ちながら


走り続けて成果をあげることばかりが人生の目標ではない


自分や周りのひと、周りのものを慈しむこと

美しいものを感じること

温かいものを感じること

一方で、そういうことも忘れてはならない


立ち止まってもいい

小休止してもいい

そこでじっくりとなにかを見つめたり

感じたり

そういった、ゆとりがもたらす楽しく美しい一時を持ちたい

そこで得るインスピレーションや贈り物は

幸せな人生を創るきっかけを生み出してくれる


焦り出したり

イライラしはじめたら

息を吸い込んで

本来の気持ちを取り戻そう


本当の大切なことを思い返そう


物事はすべてが順序よく収まっていくから

焦る必要はないのだ


だから

自分にも

誰かにも

やさしくあることこそを大切にしたい

私自身を認める

わたしはたくさんのものを与えられている

そして、これまで

たくさんのことを成し遂げてきた

わたしはいろいろ頑張って乗り越えてここまでやってきた

わたしはたくさんのものを持っている


これからはこう考える


実際には、ひとは現状に満足しないもの

なにかを得ても足りないだけに目がいってしまうもの

そのためにいつも不満や不安が心のなかに蔓延っている


自分に関することをいつもそんなふうに捉えたままでは

心が晴れることはない


たしかに

まだ足りないものがあるかもしれない

まだ出来ていないことがあるかもしれない

まだ得られてないものがあるかもしれない


しかし

不満ばかり並べずに

持っているもの、やってきたことにあえて目をむけよう


これまでたくさんのことに取り組み、改善をしてきた

だから今ここにいるのだ

どれだけ時間と努力を費やしてきただろう


いつだって一生懸命だった


わたしはそれを認める


それを誇りに思う


たとえ誰かと比べてちっぽけなことだとしても

他のだれと比べなくてもいい


足りてるものも足りないものも

許せるものも許せないものも

すべて与えられたわたしの人生


現状に満足したら、そこで終わりだと言われることがある

満足したら向上はしないのだと


満足しないからこそ躍起になって

補おうとしたり

改善しようとしたり


しかし、現状に不満を感じたまま

走り続けてもずっと苦しいだけだった


力尽きてしまう


これからはもうそんなやり方はしない


だめに思えても

すべて認めて、許して

愛するようにする

そう考えて、心からトゲトゲしたものを追いやれば

どんなにか心が穏やかになるだろう


そんな気持ちを持つからこそ

これから本当の意味で

もっともっと大切にわたし自身を慈しみながら育てていけるのだから