幸せへの扉

繰り返し目にする数字パターン。これはいったい何を意味するのだろう。それが自分を導くエンジェルナンバーの存在に気づくきっかけだった。
その数字の意味を調べはじめたら、それは全てが今の自分へのメッセージだった。天使は少し前を歩きながら、道を示す。迷いそうになったら諭し、寂しくなったら愛のこもった言葉で励ます。始めからずっとそばにいてくれたのだ。すべての人のそばに。

時代の流れのなかで

3月

新しい季節のスタートの前で


いろいろと煩わしかった「予定」や「やること」を一旦脇に置いて

とことん、独りになって心に浮かぶものを見つめていた


なぜなのか、心のなかがしっくりとしない

やること、なすことが

なんとなく思い通りに行かずに感じて

苛立ちが募っていた


心がずっと疲れていて

何かが枯渇していて

心を持てあまし

どうすればいいのかわからずにいた


『シンプルになりなさい』


心を静かにしていると

そんな言葉が心のなかに響く


思えば

日々暮らしながら

こうしたい、こうでなければ、と何事もコントロールしようとしていた


『傲慢さを捨てなさい』


また一つ言葉が浮かぶ


成果ばかりを狙って走り続けることをやめて

もっと大切な何かを思い出さなければならないようだ


例えば

鞭うってきた体や心をここで休めて

労ってあげること

「何もしないこと」を選んで

休息を自分のために与える


何かの成果を求めて

前に進むことばかり考えずに

時には立ち止まって

周りをゆっくりと見回してみる

見落としてきたことはなかったか

見ようとしていなかったことはなんだったか


本当は

見ようとしなかったことこそが

自分にとって、大切にしなければならなかったことなのでは?


「成果」なんかより

大切なこと


この今のしずかな見つめる時間で

街の喧騒から外へと向かって

木々のなかをゆっくりと歩いたり

無心で体を動かしたりしながら

やさしいリズムを思い出し

生き方を

暮らしかたを

すべて見直してみる


振り出しにもどってみる


行き詰まるということは

なにか、大切なことを忘れて走り続けていることに理由があるときもある


愛ややさしさ


それは

自分や周りの人に対するものすべて


いま、共にここで生きている仲間に

改めて目をやり、大切に考える


当たり前のことを

当たり前と思わずに


そばに居てくれる人たちに

感謝を贈る


生き方を変えたとき

本当は求めていたものが

なんだったのかがわかるかもしれない


心から満たされるものが何であるかが

わかるかもしれない


立ち止まろう


本当の豊かさを手にするために


心で感じるために


もしも、また

心に不安が浮かび、ざわついてきたら

こう呟いてみる


焦ることはないのだ、と。


今は、ガムシャラに突き進むことや

恐れて何かを得ようとすることをやめて

立ち止まり

ゆっくりと

見つめてみるとき


それぞれが

それぞれの今いる世界で

何が大切なのかを心を静かにして

感じてみる


時代はうごいている


その流れにのって

その流れに任せて


まだ全てがわからなくても

それでいい


焦らすに

あくせくせずに


今はただ

日々、大切に思うことを

大切だと気が付いたことを

一つ一つ

丁寧に、ゆっくりと

こなしていけばいいのだから

スマホをオフに

こんな日を時々、設けてみてもいい

「外の世界の情報」を

何も見ない日or時間

何もチェックしない日or時間


誰かの話題

トピックス

日々更新される溢れかえる情報


それをチェックするのをやめる


外にばかり気持ちが向いていくのをやめる日


気がつくと

スマホに手がのびている自分がいる


誰かから連絡が来ているか?

普段チェックしているSNSが更新されているか?

新しいトピックスは?


その情報を見ては

心を揺り動かされたり

頭から離れなかったり

人のことばかりが気になったり

羨ましくなったり


スマホのこんな小さな画面の

小さな世界を覗きこみ

今、生きている世界、自分がいる場所から意識が離れてしまってる

実際に生きてる世界をおろそかに扱ってしまう


まるで気持ちが接着剤でもくつけられたように

スマホを手にしないと落ち着かない


小さな画面に囚われて

夢中になって

気がつくとなんだか疲れている自分がいたりするのだ


便利なものを利用するのはそれでいい


でも執着しすぎないこと


程よく距離を置くこと

何事もバランスよく


見る時間を限定して決めるのがいい


何もチェックせずに

心静かに過ごす

そんな日ものんびりとしていいものだ


そして

スマホをいじる時間で

かわりにもっと建設的な何かができる


こんなふうに

これからは意識して

自分自身に帰る時間を

もっと持ちたい

見つめ直すとき

今はただ

ゆっくりと立ち止まって

自分自身のこと

周りの景色を丁寧に見つめ直したいと感じる


きっと

そんな時間がここで

訪れたのだ


「予定」や「約束」がことごとく

中止になる


でも少し、安心していた


ずっと、何かに追われ続けて

自分を奮い立たせ

走り続けてきていたから

なにか、心の電池の残量が

少なくなっていたのだ


それに気づきながらも

走ることをやめられずにいて

来る日も、来る日も

やることに追われ

やるべきことに追われ

やるべきことを探し

何かを探し周り

何かを恐れ

追いたてられ


心をなくしていた


何か、とても大切なものを

置き去りにしていたように感じていた


味わう心

感じる心

ゆったりと構えること

素直さ

そういう「やわらかいもの」を失っていたのだ


太陽の暖かさを感じたり

木の葉の揺れを感じたり

鳥のさえずり

春に向かって息吹く大地の息づかい

そして

それらの恩恵を受けて

この自分が生きていること


生かされていることを

忘れてしまっていた日常


そして

「謙虚さ」を忘れてしまっていた心


それらを無視して無理に突っ走っても

行き着くところは決まっていたのだ


何か大切なものを見失っているから

行き詰まるのだ


だからいま

ここで休もう


次から次へと「何かを」と

探し回ることをやめて


必死に「無いもの」を取り入れることをやめて


それは本当に必要で

本当に欲しいものなのか?


心を落ち着けて

ゆっくりと自分の心を見つめ直す


本当に必要なものは何だったのか

見つめ直す


忘れていたものはなんだったのか

思い出す


これからは

どう生きていくのかを

捉えなおす


いまはそんなとき


歩く速さを弛めて

見失っていた景色を

じっくりと見たい、感じたい


心を潤わすものを

取り戻したい


取り戻したい


呼び戻したい


ときめきや

心を動かすこと


そして、生きる力を