幸せへの扉

繰り返し目にする数字パターン。これはいったい何を意味するのだろう。それが自分を導くエンジェルナンバーの存在に気づくきっかけだった。
その数字の意味を調べはじめたら、それは全てが今の自分へのメッセージだった。天使は少し前を歩きながら、道を示す。迷いそうになったら諭し、寂しくなったら愛のこもった言葉で励ます。始めからずっとそばにいてくれたのだ。すべての人のそばに。

今、出来ることだけ

過去に出来なかったことを見つめ続けてはいけない。

見つめ続けていたら、後悔はずっと消えない。


後悔は心を苦しめる。


前へ進むエネルギーを奪うもの。


出来なかったことはたくさんある。

しなかったこともたくさんある。

終わってしまったことはいくら考えても取り返しがつかない。そんなことばかりだ。

そして、いま、こうすれば良かったのにと悔やむ。

自分を責めるのが止まらなくなって苦しくなる。


出来なかったこと。

どうしても出来なかったこともあるし、やれば出来たかもしれないこともある。

でも、いずれ、出来なかったこと。


いま、思うこと。


後悔は終わらせなければならない。


その経験を経たからこそ出来ることがあると思う。


そんなことを経て、いま、出来ること。


出来なかったことを悔やみ続けることではない。

例えば、誰かに何かをしてやることが出来なかった。


ならば、いま、そばにいる誰かに出来ること、してあげたいことをやる。


いま、出来る可能性がある物事に打ち込む。


やれなかったことを知ったのは経験のひとつ。

でも、もう、やれなかったことは見つめない。


それよりも。


いま、そしてこれから、出来ることを心を込めて、心を尽くしてやる。


世界は前へ進んでいる。

自分もその流れの中にいるのだ。

止まっていてはいけない。

その経験を経たからこそ、出来ることをやるのだ。

後悔はなしで。

前向きな気持ちで。

明るく。

楽しく。


そのためには。


目の前のことに心を尽くせるようになるには。


自分にエネルギーがないといけない。


そのエネルギーとは、罪悪感から生まれた義務の意識ではなく。


心から、これをやりたい。誰かを幸せにしたい。状況を良くしたい。という希望溢れる明るい気持ち。


取り戻すのだ。

心をゼロに戻して、明るい気持ちでやりたいことに取り組む。



自分を労り、楽しませることも忘れずに。

決して自分を苦しめて追い込まないように。


自分にエネルギーが充分に充填されれば、たくさんのやりたいことが出来るようになる。自然に心や体が動く。

ハードルが高いことも出来てしまうかもしれない。


生きているのだから、輝かなければ。


輝くために生まれてきた。


このまま終わらない。

ありのままで良い

「Let it go~ありのままで~」という「アナと雪の女王」の歌を初めて聴いたときは衝撃だった。

まるで自分の気持ちを代弁しているかのような歌

自分に沢山の「義務」を課して、縛ってきたことに気付いた。いろいろなことに気をつけないと、人生は恐れることばかりだと思い込んできたからだ。


あらゆる恐れ。


世間に取り残されてしまう不安。

誰かを満足させないといけない、いつも結果を出せる自分でないと価値がない。


そういった「恐れ」を招いてはいけないと必死に対策を講じ続けて、心はいつも疲れ切っていたのである。


幸せになりたい、理想の結果を得たい。

それで、いろいろ必死に頑張っているのに、心はちっとも幸せを感じられずにいた。


どうしてこんなに何もかもが否定的だったのだろう。


世間一般の価値観があって、それに当てはまらないと落伍者の烙印を捺されると思っていたからだ。


いろいろな情報や誰かの言葉にも翻弄された。


だからこそ、「ありのままで怖くない」と歌い上げるこの歌に惹かれた。


それこそが、その境地こそが私が辿りつきたかったもの。


ありのままの自分でいい、と心の底から思える自分になりたかった。


楽になりたかったのである。


自分で自分のことを何も問題がない、それでいいと思えることって、とても安心だと思う。


それは、ガムシャラに努力して、申し分のない自分になることではない。


無理をして努力をしてもその「理想」にはどうしてもなれなかった。


だからわかった。


人生は無理をして、自分をとことん追い込んで「理想の結果」を得るためにあるのではない、と感じた。


中途半端ながらもそれを肯定して、でもだからといって、全てを諦めるわけでもなく。


ゆっくりとした足取りでも、遠回りだとしても、理想的な道のりじゃなくても、その歩みの中で何が大切かに気づくこと。


人間一人の力は小さい。

自分で何もかもコントロールしようとする考えは傲慢であること。

一人一人の小さな力をもった人間が集まれば大きなことが出来る、ということ。

一人一人は無力だからこそ助け合うのだ、ということ。


人の愛というものを身にしみて知ること。


この自分を肯定することこそが、これからは必要なのだ。


自分を肯定して、力みが抜けた状態。

ここから始める。


メダルを獲得したリオのオリンピック選手たちに共通していたこと。


「負けてはいけない…!」という力みが抜けた途端に良い試合の流れを自分の方へ向けることが出来た。

自分の全てを認めてリラックスした状態で物事に取り組めば、狙わずして最高の結果を得られるのだ。


あらゆる人たちが少なからず、どこかで自分のある部分を否定している。


その程度がひどくなれば、自分が自分であることを許せていない、肯定できていないので、何かをきっかけにして、心を病んでしまうのではないか。


天使は言う。

自分自身をありのまま、まるごと愛せば、周りの人も愛してくれる。

だから、他人に向ける大切にいたわる気持ち。それを自分自身にも向ける必要があるのだ、と。


変な力みや緊張のない穏やかな人に人は惹かれるものである。

終わることは始まること

悲しいこと、苦しいことがあるとどうしても元気になれないときがある。

元気になって、踏ん張らなきゃならないのに。わかっているのに。

どうしても出来ない。


でも情けなくなんかない。

心が悲しい、苦しいって言ってるのだから。


泣きたいときはとことん泣くのがいい。(強がらないで)

弱音を吐いてもいい。(格好つけないで)


とことん、押さえられない気持ちを出す。

ごまかさないで。

恥ずかしくても「全部いいよ」って許そう。


それらをとことん、やったら、もうずっと苦しみや悲しみの中に座り続けたままでいてはいけない。


そこにいるべきではない。


天使は言う。

悲しみや苦しみからはなにももたらされないと。


この世の中は広いのだから。


たくさんの自分と同じ悲しみや苦しみを背負っている仲間がいる。


その仲間に会いに出かけていくのだ。


そして、とともに語ろう。大好きな歌を歌おう。踊ろう。


快活な音楽の中で

一緒に歌い、踊れば元気な自分が帰ってくる。


そう。それが本来の自分。


何かが終わっても何かがこわれてもそれで終わりじゃない。


そこから新しい何かが始まるのだ。


気づくことがたくさんある。


悲しみや苦しみだけを見つめない。


支えてくれた誰かはいないか?

慰めてくれた誰かはいないか?

力をたくさんくれた誰かはいないか?


いないわけがない。


その愛を見つめよう。

世の中捨てたものではない。

紛れもなくそこに愛があることを見つめよう。


悲しみや苦しみだけを、もう見つめ過ぎない。


超えれば見えてくる素晴らしい光に満ちた世界。


そして、歌って、踊って


わたしたちは「元気」に戻るべきだ。


なぜなら


これから、まだしていない何かに取り組むために。


世の中は待っているのだから。