幸せへの扉

繰り返し目にする数字パターン。これはいったい何を意味するのだろう。それが自分を導くエンジェルナンバーの存在に気づくきっかけだった。
その数字の意味を調べはじめたら、それは全てが今の自分へのメッセージだった。天使は少し前を歩きながら、道を示す。迷いそうになったら諭し、寂しくなったら愛のこもった言葉で励ます。始めからずっとそばにいてくれたのだ。すべての人のそばに。

殻をやぶる

思えば

小さい頃から

ずっと殻をかぶって生きてきた


勇気のいること

怖いこと

自信の持てないことを前にすると

尻込みしてしまうのだ


そういうものが

目の前に現れたとき

いつでも

ずっと拒み続けてきた


それがチャンスであっても

受け取らなかったのだ


あるとき

自信ないままに

あることに挑んで

しくじって

うまくいかなくて

笑われた


そんな経験も手伝って

ますます

殻が固く重くなる


自分よりも後から現れた

「後輩」が

どんどん挑戦して

殻をやぶって

どんどん前に進んでいくことを

目の当たりにしながら


羨ましくて


悔しくて


嫉妬したりした


いつも

何度も


「挑戦」という冒険を回避して

ホッとしたとしても


心のどこかでは

「これでいいの?」

って自分を問いただしていたのかもしれない


誰かが勇気を出して

挑戦していく姿に


そこで

なにかを手にして

自分を追い抜き

どんどん

前に進んでいく姿に


羨ましさを覚え


妬ましさを覚え


それでも


殻をぬがず

かぶり続けて

挑めない自分が

悔しかった


そして

その気持ちに蓋をしていた


ところが


ことあるごとに

心をかき乱す出来事は

もたらされた


ずっと自分よりも先を進んでいる誰かが

改めて成功を手にしているところを改めて見せられたり


評価されるのを

見せられたり


新しいチャンスを手にして

それをうまくいかしているのを見せられたり


そんな光景を

見せつけられるたびに


蓋をしていたものが、はずれ

心の炎がくすぶりはじめる


また、ジリジリと焼けだすのだ


そして、思う


どうして

神様は

こんなに悔しい、哀しい場面を自分に見せつけるのだろう


悔しくてやるせなくて

焼け付くような思いが

蘇る


自分には

うまく出来ない…

誰かのように

うまく出来ない…

しくじったら

とても恥ずかしいし

だから

挑戦できない…


そんな思いも巡る


『違うよ』


ある日、出会った言葉が

そう告げるのだ


あなたが誰かを見て

羨ましいと思ったことは

じつは、あなたにも出来ること


あなたが悔しいと思ったことは

じつは、あなたにも叶う夢


だから


だからこそ

何度も

そういうことが

あなたの目の前に現れる


あなたにも

出来ることだから


あなたも

出来る


あなたは

出来る


こんなに悔しい

焼け尽くすような思いは

憧れて、欲して

手に入れられなかったことが

じつは、これから、叶うということ

手にできることだということを知らせてくれるものなのだ


それらは


『だからこそ、挑戦してね』というメッセージ


そして

いま、ここで

挑戦するには

今までしてこなかったことをする必要があるらしい


それは


勇気を出すこと

自分をまるごと愛すること


うまく出来ても

出来なくても

受け止めること


ありのままを

ありのままの経験すべてを

素直に

受け止めることなのだ


その心を持って

殻をやぶって

挑む


いつか

ある知人が自分にかけてくれた言葉を思い出す


そのとき

わたしは

勇気ある挑戦をした「後輩」に追い抜かれて

悔しさを胸に秘めていた


「○○さんにもできることが

あなたに出来ないわけがない」


そのとき

この言葉が

心に響いていたのに


失敗を恐れて

蓋をしてしまったのである


もう今は違う


もうこれからは

そういうパターンを変えよう


変わろう


どんな結果になろうと

受け止めて


自分のすべてを

愛する


そんな自分の経験すべてを

愛する


愛を片手に

今度は

目の前にもたらされたチャンスに挑む


失敗したくないから

挑戦しないでおこう


いま、そんな殻を脱ぎ捨てるときがやってきた


殻をやぶって


これからは違う


これからは


挑んで

喜びを手にしていくのだ