幸せへの扉

繰り返し目にする数字パターン。これはいったい何を意味するのだろう。それが自分を導くエンジェルナンバーの存在に気づくきっかけだった。
その数字の意味を調べはじめたら、それは全てが今の自分へのメッセージだった。天使は少し前を歩きながら、道を示す。迷いそうになったら諭し、寂しくなったら愛のこもった言葉で励ます。始めからずっとそばにいてくれたのだ。すべての人のそばに。

乾杯

長渕剛の『乾杯』がラジオから流れた。

久しぶりに聴く懐かしい歌に、しばし聴き入った。

いい歌だ。昔からこのメロディーは気持ちをつかんだ。

今、人生の大きな舞台の上に立ち、振り返らずに、信じた愛に背を向けずに歩いて行け、という歌詞。


遠い青春時代に、これからどんな大人になるのだろう?どう生きていけばいいのだろう?と

当時この歌を聞きながら思っていた。


人生の大きな舞台は怖くて

勇気がなくて、なかなか踏み出すことが出来なかった。

友人は次々と踏み出していって、その姿は遠くまぶしく、意気地のない自分は同じ場所に留まり続けた。

あれから何年もたって、この歌も聴くことがなく忘れていた。


冬を待つ枯れ葉色の昼下がり

暗い雲の隙間からオレンジ色の太陽が光をさしている。空の色は裏寂しい。しかし明日の希望も同時に存在している。


若くて苦しいとき、心を熱くして、抱き続けた夢も野心も、もう既に他人事のように、古い枯れ葉のように道に落ちているだけ。


でもそんな終わった夢のままでいいのか?

この歌は何かを私に伝えている。

何もしないまま、何もかも終わった気持ちでいる自分に

もう一度、熱い心を取り戻させようとしているのか?


今度こそは、もう失望しない。