幸せへの扉

繰り返し目にする数字パターン。これはいったい何を意味するのだろう。それが自分を導くエンジェルナンバーの存在に気づくきっかけだった。
その数字の意味を調べはじめたら、それは全てが今の自分へのメッセージだった。天使は少し前を歩きながら、道を示す。迷いそうになったら諭し、寂しくなったら愛のこもった言葉で励ます。始めからずっとそばにいてくれたのだ。すべての人のそばに。

自分のために

今日もいつものように

仕事を切り上げて

家路に向かう


五月晴れだった日が暮れていき

水を張った田んぼに

夕日が映り

煌めく光が目に優しい


いま、ここにある

好きな季節

好きな時間

好きな光景


こんな、ほっとする時間も必要だ


とても必要なのだ


先へ先へと急ぐことばかり

考えてしまうけど


寄り道をして

帰り道のいつもの公園の

生まれたての緑に会いにいきたくなってしまうのだ


今日1日頑張った自分を

そこで

一休みさせる


気持ちのゆくままに

トボトボと歩き

木々の間から、姿は見えずとも

カッコウやウグイスの声が聞こえてくる


子ども頃に

山に遠足に出かけた

記憶がふとよみがえる


心が和んだ


何も考えない

いま、ここで何もしようとはしない


ただ

その安らぎの空間に

自分をしばし

預けるのだ


急ぐことばかりが能じゃない


空いた時間に何かをしなくては、とか

いつもより早く帰れたから

あれもして、これもして…


たしかに

それは時間の有効活用でもある


しかし


そんなふうに

自分自身をキツキツにすることはもうやめたいのだ


「あれ」も終わってなくてもいい

「これ」もまだやってなくてもいいのだ


いま、ここで

優しく語りかける緑の風に

自分自身の心と体を預けることが

自分にとって大切なこと


そして、気持ちが求めていること


だから、立ち止まろう


先へばかり急がずに


カッコウの歌

ウグイスの歌を

耳にして


風にざわめく

瑞々しい

緑を目にして


ざわついて

こわばっていた心が

いま、ゆっくりとほぐれてきた


生身の人間にとって

止まることなく走り続けてばかりいては

いつかは失速して、つぶれてしまう


たとえ

気持ちが

「このままではいけない…」

そう訴えてきたとしても

優しく説き伏せてみよう


『大丈夫』


『物事は順番に片付いていく』


『順番に片付けられる』


すべてを

いっきにやるのではなく

できるタイミングにのって

対処していけばいい


だから

立ち止まりたいときは

素直に

立ち止まる


こんな時間を

これからは

大切につくっていきたい


もっと

自分を許そう


気を張らずに


誰のためでもない

この自分のために