幸せへの扉

繰り返し目にする数字パターン。これはいったい何を意味するのだろう。それが自分を導くエンジェルナンバーの存在に気づくきっかけだった。
その数字の意味を調べはじめたら、それは全てが今の自分へのメッセージだった。天使は少し前を歩きながら、道を示す。迷いそうになったら諭し、寂しくなったら愛のこもった言葉で励ます。始めからずっとそばにいてくれたのだ。すべての人のそばに。

次へ向かう

真っ白な世界


終わりなのか

始まりなのか


かつて


ここで花たちがこぞって咲き乱れたことも


鳥たちがさえずりながら

緑の木々のなかを飛び回っていたことも


秋が訪れて

山や木々が競うように

美しく染まっていたことも


季節が巡って


それらが色褪せていったことも


ぜんぶ通り過ぎて


そんなことがあったことも

信じられないくらい


閉ざされて

静まり返っている


冷たい白い雪が

すべてのものを覆って

動きを止めてしまう


悲しく不安になるけれど


この「冬」は

やがて

再び訪れる

華やいだ季節につなぐもの


すべてが消えて

終わってしまったのではない


次につながるものへ

向かっているのだ


いまこの世界に起きていること


この世界を覆い尽くしている出来事


それは

この厳しく冷たい

冬の季節に似ているのかもしれない


やがて来る


もっと

別なかたちの


素晴らしい

華やいだ季節を待つあいだの


通り抜けなければならない冷たい寒い季節


冬はいつ終わるのだろう


冬は

いつまで続くのだろう


なにもかもが終わって

静まり返っている


あたたかい

にぎやかだった

あの季節は

ほんとうにまた巡ってきてくれるのだろうか


目の前の光景に

その気配は

まだ生まれていない


しかし


この

固く冷たい雪の下で

次の季節への息吹が始まっている


春の訪れは約束されている


わたしたちにも


わたしたちの

この「止まってしまった」かのような世界にも


もっと美しく輝かしい春が来るために


いま、この閉ざされた「冬」がある


春が訪れることは

約束されている


約束されているのだから

嘆かない


嘆かなくていい


今は

かじかんだ手を温めながら


春が必ず来ると

静かに信じて待つことだ


心に灯った希望の火を

決して消さないで


信じて


待つことだ