幸せへの扉

繰り返し目にする数字パターン。これはいったい何を意味するのだろう。それが自分を導くエンジェルナンバーの存在に気づくきっかけだった。
その数字の意味を調べはじめたら、それは全てが今の自分へのメッセージだった。天使は少し前を歩きながら、道を示す。迷いそうになったら諭し、寂しくなったら愛のこもった言葉で励ます。始めからずっとそばにいてくれたのだ。すべての人のそばに。

なみだをこえて

イラついていた


疲弊していた


誰かが放った心に引っ掛かる言葉に

自分のふがいない言動に

計画通りにいかないことに

降りかかるそれら全てに


それはまるで

行く手を阻むように

心のなかで壁として

立ちはだかる


このところ、しばらく

気持ちが晴れるようなことは出来ずにいて

それは

この世の中のみんなが同じで

もっともっと過酷で悲しい状況に置かれている人はたくさんいる


なのに

疲労と自分への苛立ちで

前向きな心を失っていた


前向きに心を立て直す努力も出来ずにいた


それが一層、許せなかったのである


夜遅く

家事を終えて一息ついて

何気なくラジオをつける


懐かしい歌が流れて

聞き入る


同世代のパーソナリティーが語る言葉にハッとする


『何事も楽しまないと。

嫌だ、嫌だと思ってやるからストレスになる

どうやったら、楽しいかを考えて

楽しむようにしたら

やらなければならないこともストレスではなくなる』


なんて前向きで潔い心持ちだろう


世の中には、そうやって

自分自身の壁を乗り越えて前に進んでいく人がいる


置かれた状況に不平ばかりを並べ

心を腐らせてばかりいないで

楽しみに変換していける人がいる


逆境にあっても

心の持ち方を変えて


乗り越えて前に進んでいける人


楽しみに変えていける人


今のこの自分はどうか?


立ちはだかる「壁」や「横やり」に不平不満ばかりを並べ立て

心をへこませたまま

楽しみに変換させるなんの工夫も出来ていなかった


ここで、発想の転換が出来る人が

この状況を乗り越え

誇らしげに前へ進んでいける


自分は

逆境を乗り越える工夫をしようとしなかった


ラジオから

懐かしい歌が次々と続いて流れだし

心は青春時代へとタイムスリップする


歌たちが

わたしの心を動かして

心に潤いをもたらす


あの頃もあの頃なりに苦しかったのに

今となれば

甘酸っぱい思いしか残らない


そんなあの頃を思い出して

むしろ、エネルギーが湧いてきた


ささくれて

疲弊していた心に

懐かしい歌たちがスッと染み入るように入ってきて

私を力付ける


あきらめないで


あきらめるのは早い


『なみだをこえてゆこう

なくした過去になくよりは』


「なみだをこえてゆこう

耀くあした見つめて』


やってくる明日は

新しく

悲しい昨日ではない

悔しい昨日でもない


懐かしい歌のことばが

メロディに乗って

わたしの心に語るように


耀く明日を信じて