幸せへの扉

繰り返し目にする数字パターン。これはいったい何を意味するのだろう。それが自分を導くエンジェルナンバーの存在に気づくきっかけだった。
その数字の意味を調べはじめたら、それは全てが今の自分へのメッセージだった。天使は少し前を歩きながら、道を示す。迷いそうになったら諭し、寂しくなったら愛のこもった言葉で励ます。始めからずっとそばにいてくれたのだ。すべての人のそばに。

いま、ここですべてをゆるすこと

これまでに起きたゆるせない出来事


これまでの気に入らない自分


これまでの認めたくない自分


かなしかったこと


くやしかったこと


さびしかったこと


泣きたかったこと


それらは心のなかに

深く、沈みこんだまま

時折、浮かび上がり、心を苦しめる


そして、そのことにより

同じ過ちを繰り返してしまったり…


ゆるせずに

なにもかもゆるせずに


ゆるせないことが

また1つ、また1つと増えて

何もかもを否定したくなる


人は誰でも


こんな悪循環にはまると

じっと沈みこみ

何もかもがむなしくなるのだろう


神さまがひとつの

アイデアをここに示している


「それで、いいよ」

「それでも、大丈夫」

と言葉にして認めてごらん、と


苦い経験をしたり

「あってはならない」認めたくないことがあると

知らず知らずに


そんなことはあってはならない…と

自分をきつく、きつく

鎖でしばりつけているもの


ゆるしの言葉を

自分にかけて

その鎖を弛めて

ほどいて


責めることをやめてみる


すると

何かが変わるのだ


何かが取り戻される


いま、見ている世界が変わる


力がみなぎりはじめる


何かが、いま

この自分に注がれはじめる


それは

『ふたたび生きる力』

と呼ぼう


それは

『ふたたびよみがえる力』

と呼んでもいい


枯れても


どんなに雨や風に吹きとばされ

冷たい雪に覆いつくされても


季節が巡り

必ず芽吹き出す

春の新しい芽のように


わたしのなかにも


あなたのなかにも


こんなふうに、ふたたび生きなおす力が生まれるのだ


踏まれても


引きちぎられても


凍りついても


ふたたび、ここにこうして

芽を出す力が

ちゃんと備わっている


木々たちは

身をもって

わたしたちに

それを示している


『あなたにもこの力があるよ』


同じ力が

この、わたしたちにも…


「こんな自分なんて…」

自分が自分を見捨てたくなり

そう思うことばかりの日々だったとしても


神さまは見捨ててはいない


誰も見捨ててはいない


神さまはいうのだ


わたしたちがここに生まれるときに


神さまが

『この力をあげよう』

とすべての

一人一人に持たせてくれた

生きる力


つまづいても 

立ち直れなくなりそうになっても

起き上がり

生きなおす力


これまでの人生で


なにがあったとしても

なにがどうであっても

自分をゆるし

いま、見えている世界を

ほんのすこしでもいいから、ゆるしてみよう


そうしてみることで

取り戻せるものがある


生きる力


生きなおす力


自分に

なんの無理も強いずに


ただ、ここに或る


ありのままの

すべてをゆるすことによって


決して孤独ではない

ふとしたときに

孤独を感じるときがあるものだ


親しい人としばらく会えないときとか


だれの声も聴こえない

静かな雨が降っている夜とか


愛されてないとか


相手にされてないとか


人のなかにいるのに、孤立していたりとか


そんなときに

深く、深く

孤独を感じるもの


でも

ほんとうは真から孤独なのではない


そんなわたしたちが

気づかないだけであって


わたしたちを

常に見守ってくれている存在は

間違いなく、いる


神さまだったり


わたしたちを

導いてくれている見えない存在だったり


たとえ

そばにいなくても

自分のことを

この世界のどこかで

案じてくれている人もいたり


それに

人だけではなくて


花や

木や


空や

雲や


動物たち


そのすべてが

わたしたちを包んでくれて

生かされていることに

気づけずにいるとき


私たちは

ひとりぼっちだ、なんて

感じてしまうのだ


いいえ

ちがいます


ひとりぼっちの人なんていない


たとえ

どんなに

淋しい夜のなかにいたとしても


わたしたちは

誰かに

何かに

常に見守られて


今もこうして

生きている


孤独だなんて

誤解なのだ


ひとりぼっちなんかではない


ぜったいに

ひとりぼっちではない


もし、どうしても

そう考えることが難しいのであれば


少しでも

こう思ってみるだけでもいい


淋しいけど


でも

ほんとは

決して、ひとりぼっちなんかじゃないのだと


大丈夫なのだと


大きな愛に包まれていることを信じて

安心して

眠ればいい


ひとりぼっちなんかではない


やさしい愛が

ここにある


春風の誘い

昨日は終日、雨が降り続けていた


淡々と

長い時間をかけて


まるで

何かを溶かして

何かをきれいに

洗い流しているような

しずかな雨音だった


そんな一夜があけた今朝


キラキラとした快晴が広がっている


そして


春の満開の花たちが

日差しを受けながら

手招きをしている


『出ておいでよ』


なにもかもが

キラキラと光って

そう誘い出す


でも、食器も洗ってないし…

洗濯もまだやりかけ…


ずっとできていなかった○○も△△も

この休日のついでに片付けてしまわないと…


そうやって

いつもいつも

春風の誘いを断ってしまっていた


『出かけたい、外に出ていきたい』

そう叫ぶ自分の心を押し込めて


真面目ぶって

そんなことを続けてきていたら

なんだか

いつも心が不機嫌


なんだか

いつも怒った顔で

許せないでいる


周りも


自分も


だから


今日はお誘いにのることにする


春の花たちが

一年をかけて

ずっとずっと土の中で

エネルギーをためこんで


一生懸命準備して


今、また

ここに花咲く季節が巡ってきて

思いきり

なんの迷いもなく

自分たちをすべきことを

表現している


元気をなくしかけた

私たちに


愛と力を届けようと


いま、この瞬間に

命をかけて

懸命に咲き乱れている


その誘いをまた今日も断る?


答えは「ノー」だ


『出ておいでよ』


『さあ、早く…』


春の日差しが傾いてしまわないうちに


自分の心の声を聴いて


さあ、出かけよう


春の花たち

初々しい美しい声で鳴くうぐいす


心地よさを有難う


心に足りていなかったものが

みるみる満ちてきた


自分を愛する

自分をいたわる

そのことを忘れてしまうと


私たちは

すすむべき道のなかで

迷ってしまうような気がする


いつでも

自分を大切に


自分の心の声をちゃんと聴いて