幸せへの扉

繰り返し目にする数字パターン。これはいったい何を意味するのだろう。それが自分を導くエンジェルナンバーの存在に気づくきっかけだった。
その数字の意味を調べはじめたら、それは全てが今の自分へのメッセージだった。天使は少し前を歩きながら、道を示す。迷いそうになったら諭し、寂しくなったら愛のこもった言葉で励ます。始めからずっとそばにいてくれたのだ。すべての人のそばに。

Rose

ベッド・ミドラーのRoseという歌を聴いた


とても深い歌詞だった


信じることができなかった


自分を


自分の人生を


豊かさはいつも自分の目の前を通り過ぎるだけだった


春が来て

季節がめぐり

冬が訪れ

なんど季節がめぐって来ても


いつまでも花開くことなく

ずっと長いあいだ

冷たく固い種のままの自分


置き去りにされたように


忘れられたように

変われない日々


安らいだ心からの笑顔は

自分には

もたらされないのだと思っていた


人が信じられなかった


ある人は自分ではないだれかを選び


ある人は同じだけの愛を返してくれなかった


人というものは

こんなに冷たい側面をもつのかと思うときもあった


凍えるような心で


泣き出しそうな心で


人に背を向ける


それでも暖かい愛を信じることを捨てたくはなかった


人は


自分が信じられないようなことをする


それによって

心が深く傷つきもする


そして

自分自身でさえ

自分になにかを叶えてあげることができない


自分も人も

愚かで信じられないものだと思ったこともある


人も自分も大嫌いだと叫びたくなるときもあった


だけど


人はこんなに深い歌を生み出すこともできるのだと知る


こんなにも美しくて深い音楽は

人が作り出したもの


生きていて

打ちひしがれるような苦しみも


叶わぬことも


そして

生きていて

この上ない歓びをも知るからこそ


心に響く光のような歌が

ほかでもない人の心から生まれる


人が作り出す

この世界への素晴らしい贈り物は


音楽だけではなく

ほかにもたくさんあって


この自分の日常を

愛と安らぎで包んでいることを知る


これまでの人生が嫌いだった


認めたくなかった


こんなはずじゃない


そう思っていた


だけど

振り返り


これまでの人生は

今ここにいる自分に

深い学びと気付きをもたらしてくれた日々


薄暗い

行き先もわからない

長い道のり


これまでの自分が嫌いだった


だけど

いつも何かを諦めたくなくて

はがゆくも

自分の人生を信じたくて

いつもその時々を懸命に生きていた


いつも心は

一生懸命だった


もたらされたものがなにであれ


結果が望むものではなかったとしても


いつも

わたしの魂は

一生懸命に歩き続けた


どんなときも


そしてこの今も


今年も春が近い


冷たい雪の下に隠れて

じっとひらくのを待っている

花の種のような自分に


今まで感じたことのない

明るくて強い

そして温かな太陽の光が差し込み

包んでいる


叶えることができなかった自分

だけど

わたしはわたしを愛する


わたしはわたしの人生を愛する


わたしはわたしをゆるしたい


ほんとうは

心からそうしたかったのだから


うまくいかなかったこれまでの日々も

懸命に生きてきた証


ここまで懸命に生きてきたわたしの人生に

忌み嫌い、捨てるべきものなどなにもない


誰と比べるものではない


わたしはわたしを誇りに思う


そして

わたしの人生を誇りに思う


自分を誇らしげに

愛で包み


心をひらいたら


花ひらく春は

もうそこまでやってきている