幸せへの扉

繰り返し目にする数字パターン。これはいったい何を意味するのだろう。それが自分を導くエンジェルナンバーの存在に気づくきっかけだった。
その数字の意味を調べはじめたら、それは全てが今の自分へのメッセージだった。天使は少し前を歩きながら、道を示す。迷いそうになったら諭し、寂しくなったら愛のこもった言葉で励ます。始めからずっとそばにいてくれたのだ。すべての人のそばに。

人と自分は違う

比べない


自分と人とを


言い換えるなら

比べる必要なんかない


最初からそうなのだ


人と向き合えば

気がつくと比べているのが人間

どうやら、そういう心の癖は人間なら当たり前のことらしい


とくに

近くにいる人とは比べたくなって

それによって心に軋轢が生まれたりする


子どものときから

大人になった今でも

相も変わらず

ウジウジ思っているのだから

きっと

更に年齢を重ねて

達観すれば悟れるのだろう

などと思ったところで

そんなものは、絵に描いたような理想論


誰かと比べて

考えて、気持ちが暗くなるくらいなら

もう比べないことにしよう


こう宣言したからといって

すぐには出来ないかもしれない


けれど

「比べないことにしよう」そう決めることは

心の方向性を決めたことで

とても貴重な進歩なのだ


職場の人でも

友人でも

家族でも

親戚でも

ありとあらゆる知り合い

テレビで見る人

ブログで見る人


近い人

遠い人

どんな人であっても


いいなと感じるのと同時に

でも、自分にはできないな

自分は持っていないな…


切ない気持ちになって

心のどこかに

うらやましい気持ちや

嫉妬の気持ちみたいな

イガイガしたものが生まれて

とても嫌になるもの


人と距離を置きたくなったり

そんな誰かの素敵なところを見たくなくなったり


そして

そう思う自分が何より大嫌いになっているのだ


「いやいや、それは心の自然な反応」

そう気づくことによって

そこから更に嫌な気分を次々と生み出していくこともやめよう


やめなければ

自分のために


比べない


比べる必要はない


人と自分は

歩く速度も違うし

生まれた環境も違うし

何が好きかも違うし

何をしたいかも違う


この自分の心は

他の人の心とは違う


誰とも違う、今ここにいる、ひとりの人間なのだ


だから比べられない


比べることに意味がない


比べる必要がない


誰かと比べて

羨ましがって

うらめしくなって…

自分を粗末に扱いたくなるくらいなら


比べることは

いま、ここでスッパリ

やめる


比べなければ


「誰かが優って、誰かが劣っている」

そんな「基準」など

本当は最初からないのだ


そのために

心を疲弊させることも


もしそのことの大切さに心から気づいて

納得したら

体得したら

厚い雲で覆われた心のなかにも

わずかでも

一筋の光が差し込むのがわかるだろう

変わるために立ち止まる

もし、いまずっと進んできていた道が

間違っていたと気づいたら

そのとき

どうするだろう


前に前に歩みを進めていくのをやめて

立ち止まるはずだ


今までとは

違った方向や

真逆の方向


そちらにUターンするときは

まずは立ち止まる


立ち止まったうえで

今まで頭や目が向いていた方角からクルリと体勢を変える


素早く変われる人もいれば

ゆっくりと変わる人もいる


人さまざま


でも

変わるためには

一旦

立ち止まらなければならない


今まで進めていたこと

慣れ親しんだ風景

慣れ親しんだリズムで

歩いてきた速度

それをパタリと止めて


一旦、立ち止まる

そして、どこに行きたいか

どの方角に行きたいか

しずかに考える


いまは

きっと

そんなとき


何かが変わるとき


今までとは

違った方向に


もっと

行きたいところに


まだ、わからない


慣れ親しみながら歩いてきた道のりに

戻りたかったりして

迷うかもしれない


でも、行くべきところに


そこが

もっと素敵なところであることを

信じていたい


自分が行きたいところを探すために

ゆっくりと

立ち止まる時間も必要だ


そして、心のなかに沸き上がってくる

そのこたえを探す


誰も教えてくれないかもしれない


でも

自分はきっとわかるのだ

きっと探し当てるのだ


ほんとうに

行きたいところに

なみだをこえて

イラついていた


疲弊していた


誰かが放った心に引っ掛かる言葉に

自分のふがいない言動に

計画通りにいかないことに

降りかかるそれら全てに


それはまるで

行く手を阻むように

心のなかで壁として

立ちはだかる


このところ、しばらく

気持ちが晴れるようなことは出来ずにいて

それは

この世の中のみんなが同じで

もっともっと過酷で悲しい状況に置かれている人はたくさんいる


なのに

疲労と自分への苛立ちで

前向きな心を失っていた


前向きに心を立て直す努力も出来ずにいた


それが一層、許せなかったのである


夜遅く

家事を終えて一息ついて

何気なくラジオをつける


懐かしい歌が流れて

聞き入る


同世代のパーソナリティーが語る言葉にハッとする


『何事も楽しまないと。

嫌だ、嫌だと思ってやるからストレスになる

どうやったら、楽しいかを考えて

楽しむようにしたら

やらなければならないこともストレスではなくなる』


なんて前向きで潔い心持ちだろう


世の中には、そうやって

自分自身の壁を乗り越えて前に進んでいく人がいる


置かれた状況に不平ばかりを並べ

心を腐らせてばかりいないで

楽しみに変換していける人がいる


逆境にあっても

心の持ち方を変えて


乗り越えて前に進んでいける人


楽しみに変えていける人


今のこの自分はどうか?


立ちはだかる「壁」や「横やり」に不平不満ばかりを並べ立て

心をへこませたまま

楽しみに変換させるなんの工夫も出来ていなかった


ここで、発想の転換が出来る人が

この状況を乗り越え

誇らしげに前へ進んでいける


自分は

逆境を乗り越える工夫をしようとしなかった


ラジオから

懐かしい歌が次々と続いて流れだし

心は青春時代へとタイムスリップする


歌たちが

わたしの心を動かして

心に潤いをもたらす


あの頃もあの頃なりに苦しかったのに

今となれば

甘酸っぱい思いしか残らない


そんなあの頃を思い出して

むしろ、エネルギーが湧いてきた


ささくれて

疲弊していた心に

懐かしい歌たちがスッと染み入るように入ってきて

私を力付ける


あきらめないで


あきらめるのは早い


『なみだをこえてゆこう

なくした過去になくよりは』


「なみだをこえてゆこう

耀くあした見つめて』


やってくる明日は

新しく

悲しい昨日ではない

悔しい昨日でもない


懐かしい歌のことばが

メロディに乗って

わたしの心に語るように


耀く明日を信じて