幸せへの扉

繰り返し目にする数字パターン。これはいったい何を意味するのだろう。それが自分を導くエンジェルナンバーの存在に気づくきっかけだった。
その数字の意味を調べはじめたら、それは全てが今の自分へのメッセージだった。天使は少し前を歩きながら、道を示す。迷いそうになったら諭し、寂しくなったら愛のこもった言葉で励ます。始めからずっとそばにいてくれたのだ。すべての人のそばに。

いまを生きる

夏になるとなぜか子供の頃を思い出す

セミの声を聴いていると

あの頃の気持ちが甦る

小学生のときにみんなで合唱で歌った歌は

いま聴いても新鮮で、あっという間に心はタイムスリップをする


「気球にのってどこまでも」

「空がこんなに青いとは」


ふと思い出して、YouTubeで聴いてみた


さわやかな希望に満ちた曲だ

メロディと言葉にあの頃の風を感じた



あのとき、「今」が楽しくて、「今」起こる出来事ひとつひとつに夢中だった


過去のことを悔やんだり、未来のことを想像したりすることは、あまりしなかったと思う


「今」がすべてだった


自分自身であることになんの疑問も不満も持たず

楽しさを追いかけていたあの頃


昔を思い出すのは、そんな過ぎ去った時間がかけがえのないものに思えるからだ


『どうしてそんなに昔ばかり思い出すの?

それに、昔を思ってセンチメンタルになっていますね』

天使の言葉が脳裏に浮かんだ


『どうして?』

『今、ここにないものばかり、あなたは追い求めているの?』


いつの頃からか

「今」に満足できなくなって

「今」、持っているものに不足を感じて

通りすぎたものばかり、懐かしんだり、手に入らないものばかり望んで

悔やんだりして、追いすがっていた


今をおろそかにして


今の自分をおろそかにして


『あなたに与えられているのは、いつでも今ここにあること、今の自分ですよ』


味わえるのは「今」

変えていくことが出来るのは「今」のみ


なのに、いつも今と向き合わず

過去にすがったり

未来を案じたり

ないものばかりを手に入れたがり、もがいているのだ


「あれもない、これもない」と不足感ばかり感じながら、長い間生きてきたから

心の思い癖が抜けていなかった


『あなたは心の力で自由自在に未来を創造していくことが出来ることを忘れないで

そして、今、ここから

昔のように、「今」を存分に味わい尽くすようにしてみてごらんなさい』


いま、どうしてこんなに無邪気な子供の頃を思い出すのだろう


思い出したいのだろう


それは、きっと

あの頃のような気持ちに戻る必要があるからだ


幸せな現実、そして未来はワクワクするような気持ちが引き寄せるからだ


いろいろ心に苦しみを抱き続けることが定着している今の自分は

無邪気だった頃を取り戻すことが必要だからだ


その苦しい習慣をすっぱりやめる必要があるのだ


「今」に夢中、「今がすべて」だったあの頃の自分を取り戻す

天使に心を預ければ、それが可能なのだ


私を縛るものはもう何もない

自分で心で縛ることを、もうやめよう


目の前に見えているのは

まぎれもなく

あの頃に合唱で歌った歌詞のような、煌めくような未来の光景だ


無邪気で、今を楽しむ心を取り戻した自分は

そんな輝く未来を

きっと手にすることができる