幸せへの扉

繰り返し目にする数字パターン。これはいったい何を意味するのだろう。それが自分を導くエンジェルナンバーの存在に気づくきっかけだった。
その数字の意味を調べはじめたら、それは全てが今の自分へのメッセージだった。天使は少し前を歩きながら、道を示す。迷いそうになったら諭し、寂しくなったら愛のこもった言葉で励ます。始めからずっとそばにいてくれたのだ。すべての人のそばに。

ゆっくりと

ゆっくりでいい


ゆっくり動こう


ゆっくりと感じよう


ゆっくりと取り組もう


あくせくする心を

そっと説き伏せて


自分のペースで

自分の呼吸で



そうしてみたら

忘れかけていたものを思い出すことができた


それは

いとおしむ心だったり


周りにあるものへの感謝だったり


何かが好きだったことを

思い出したり


ゆっくりと動いて

ゆっくりとした時間を

自分に許してみるのだ


そうすれば

見えていなかったものが

見えてきて

心の霧が晴れてくる


降り積もった雪のなかに

落ちた落ち葉が

光を受けてキラキラ光っている


なんて美しいのだろう


ゆっくりとした時間のなかで

普段見逃していたささやかなもの

一つ一つに気づく


美しく

刻々と変わる空と雲

冬の雪のなかでも

春を待って芽をつける木々の枝


自分のそばで

息づいている仲間たちの存在


いま

ここで

一緒に生きていること


美しさを知る


健気さを感じる


急いでばかりでは

なにも見えない


忙しさばかりでは

何も感じられないのだ


自分が


いかに周りに助けられて


周りにいかされて


恵みに溢れているという事実を


感謝する心を

忘れてしまっている


忙しさは

心をなくす


スピードや

効率や

成果や

恐れや

何かを失う心配


いつも

急いで、急いで

片付けて

こなして


それでも

何かが足りない


そんなリズムだけでは


何もわからない


何も得られない


せかせかした気持ちのままでは


何も感じられなくなって


何が幸せなのか

わからなくなる


なんのために

生きているのかも

わからなくなる


だから

さがして、さがして

さがしまくって


何が心を満たすのかを

さがし回って


何も見つからない


せかせかするのをやめて


ゆっくりと動くことで


自分にやさしくなることで


さがしていたものが

見つかる


心が息吹を取り戻す


どこにもなかった

とこにも見つからなかった

さがしものが

一番近くにあったことを


ずっと

自分のそばにあったことに

気がつく


自分は

ずっと、ずっと

しあわせだったことを

思い出すのだ