幸せへの扉

繰り返し目にする数字パターン。これはいったい何を意味するのだろう。それが自分を導くエンジェルナンバーの存在に気づくきっかけだった。
その数字の意味を調べはじめたら、それは全てが今の自分へのメッセージだった。天使は少し前を歩きながら、道を示す。迷いそうになったら諭し、寂しくなったら愛のこもった言葉で励ます。始めからずっとそばにいてくれたのだ。すべての人のそばに。

翔ぶための準備

翔べる自分を夢見た


冬が終わりかけ、春を迎えようとする季節はいつも


春に向けて飛び立つ準備をしている渡り鳥を見るたびに

いつか、わたしも輝くために飛び立つ日が、飛び立つための準備をするときが来て欲しい


きっと来るに違いない


心はどこかで知っていた

それを望んでいた


「翔びたい」と


天使は、わたしにメッセージをくれる存在は、口々に伝えてくる


『それは、今だよ』


わたしは翔びたかったの?

ずっと温めていた情熱なのに、他人事のように思えた


翔びたかったんだ


ずっと忘れていた夢

情熱を失い、冷えきっていた夢


夢が夢でなくなっていた


わたしは翔びたかったんだ


春が来るたびに待ち焦がれていたというのに


もう、どうでもいい


そんなふうに、気力を失いかけていたこの頃

意欲を失い、すべてに意味を見出だせずにいた


それで終わってていいの?


「いいわけがない」という声をきく


重い心を持ちながら、何度も顔をあげ続けた


「ここ」から抜け出さなければいけないんだよ

心に言い聞かせる


キラキラと力強く輝く太陽を見続けた


力をもらおうと


力を取り戻そうと


わたしを取り戻そうと


何かに、助けてほしい、と願った


濃く立ち込めていた心の霧が少しずつ晴れてきている


何年も待ちわびた「春」がくる


本当の春


わたしが翔ぶための春