幸せへの扉

繰り返し目にする数字パターン。これはいったい何を意味するのだろう。それが自分を導くエンジェルナンバーの存在に気づくきっかけだった。
その数字の意味を調べはじめたら、それは全てが今の自分へのメッセージだった。天使は少し前を歩きながら、道を示す。迷いそうになったら諭し、寂しくなったら愛のこもった言葉で励ます。始めからずっとそばにいてくれたのだ。すべての人のそばに。

ゆるす愛

この世界で

いちばん強い愛のかたちは

ゆるすということ


わたしたちは


ゆるされて

この地球に降り立ち

さまざまなことを学んでいる


それは

わたしたちが生まれるまえに

それを切に望んだから

いま、ここにこうして生かされている


この世界は

苦しいことも多いけれど


そのなかで

いつも

結果的に

愛をえらびとることの大切さを


さまざまな経験を通して

学ぶのだ


ゆるせないことは

たくさんある


ゆるせないことは

人生のなかで

たくさん出会う


どうしてこんな目にあうのかとか


どうしてあの人は自分にあんなことをしたのだろうとか


どうして

自分はこんなにも不甲斐ないのだろうかとか


ゆるせないことは苦しい


ゆるせないことを心の中に抱えることは

心をかたく閉ざしてしまうこと


でも

私たちは


この地球で愛を学ぶのだ


わたしたちは

誰かや何かをとても

許せないでいても


誰かからゆるされている


なにかからゆるされている


たとえ、そのことに気がつかないで

いたとしても



この世界で一番つよい愛は

ゆるすこと


つよくてやさしい

母のような愛


私たちはゆるされているのだ


たとえ、そのことがわからないでいても


ゆるされていることに

気がつかなくても


もし

なにかがゆるせなくて

心がもえつきてしまいそうだったら


ゆるす、という

その一番つよくて

あたたかい愛を

自分にそそいでみよう


なにかをとてもゆるせないでいる

自分をゆるす


だれかをとてもゆるせないでいる

自分をゆるす


それほどまでに

ゆるせないのは


その人や

何かが

ほんとうににくいからではない


ほんとうは

とても愛していて


とても期待をしていたからこそ


それを裏切られて

かなしかったのだ


かなしかった自分を

大人げないと言って

責めることはない


かなしかった自分を

抱きしめ

ゆるせない自分をゆるす


ゆるすことは

一番つよい愛


かたくなになってしまった

冷たい心に

「ゆるし」という

あたたかな光が広がっていく


冷えて固くなった心が

すこしずつ

明るく、あたたかくなっていったとき


もう

つめたく、暗かった世界は

変わっていってるのだ


すこしずつ


すこしずつ


この地球は

「愛の星」なのだそう


だからこそ


ゆるすことを学ぶ


苦しいことも

かなしいことも経験して


そのことをゆるす日がくるまで


心に光がさしてくる日まで


孤独を感じる人へ

人は孤独を感じる


自分だけが違うと思うとき


わかってくれる人がいないと感じるとき


そばにいる誰かとわかり合えないとき


取り残されそうなとき


周囲から浮いてしまってるように感じるとき


探し求めているものが見つからないとき


自分だけが

周りとは異次元のところに

取り残されているような気持ち


でも

ほんとうは

あなたは決して孤独でない


その孤独を感じていることには

意味があって


たとえば


辿らなければならない人生の経験の一つだったり


学びであったり


孤独はつらく

安らぐことも

生き抜く力も奪われそうにもなる


だけど

あなたは孤独でない


孤独にはならない


神さまがあなたのことを

ずっと見ているからだ


誰もしらない

あなただけの孤独を

神さまは知っている


あなたがそこを通りすぎるまで


そこから這い上がるまで


そこから脱して

人生を変えていけるときまで


神さまがずっと見守り

そして

あなたを導く


この暗闇は

かならす終わり


あなたは優しい光で包まれるときが来る


あなたの行く手は

あなたが心から望んでいた愛と安らぎの世界へ続いている


あなたは乗り越えられる


だから

いま、そのことを知って


孤独のなかの

一筋の

光のみちしるべにするといい


あなたは

その道しるべを頼りに


この光をたどりながら


かならず

暗闇をくつがえすのだ


じぶんの力で


流れにまかせて

寒くてきびしい冬が

いつの間にか過ぎて

ふたたび心がほぐれるような春が訪れた


春がきて

ポカポカとした陽だまりをながめたり

花が少しずつほころぶのが嬉しい


人々の心も自然に笑顔になる


ずっと春であったらいいのに


桜の花が

蕾からひとつひとつ開いていくさまに

いつ満開になるだろうと

誰もが心を踊らせる


桜はいつもあっという間に散ってしまうものだ


桜はひとときの間に

命いっぱいに花を咲かせて

そして散っていく


ずっと咲いていたらいいのに


わたしたちは

こんなふうに何かが過ぎゆくのを哀しんだりする


ずっとこのままがいいのに


ずっとこうしていたいのに


こうでなければいけない…


辺りは春爛漫で

すべてが次の季節へと動いていくなかで


ふとしたときに

心に憂いを浮かべるときもある


もし

私たちが

桜が散るのを哀しんで

その思いを受けて

桜が咲いたまま

止まってしまったら


次の季節にふたたび咲いていくことはできない


生まれ変わることはできない


止まることは

とどまることは

「次の季節」へと巡ってはいけない


もし

世界中が止まってしまったら

新しいものも何も生まれない


遠い春

何も知らない

幼くて無邪気だった子どもの自分も

いつまでも子どものままではいられない


期待と不安が入り交じった

気持ちで

新しい校舎の門をくぐったあの日や


そのときそのときの春に


震える思いを馳せていた

遠い日の自分は


今、ここに生きている自分ではない


人は

いつも同じではなく

歳を重ねていく


昔に戻りたがったり

変わることを恐れたり


なにかに

執着して

とどめようとすることは

停滞を生む


心に苦しみがうまれる


動いていくものを

止めておこうとすると

淀みが生まれる


自由な風の調べのように

流れる音楽も

もしも

ひとつひとつの音を

止めておこうとしたら

それは音楽ではなくなるように


流れをとめようとしたり

逆らおうとしたり

自分の思い通りにしようとしたり

執着することは

停滞と淀みを生むもの


しがみつかないことだ


去っていく誰かや

流れていく何かを追わないことだ


この春はいまも

一瞬一瞬が過ぎていき

とどまることがない


だからこそ

また新しい季節が

めぐってくることができる


過ぎていき

また

やってくる


流れに沿うこと


流れにのること


すべては

流れにまかせればいい


哀しむことなく


たとえ

孤独を感じても


この流れのなかで

誰ひとりとして

置き去りにされることなどない


嘆かないで


しがみつかないで


追わないで


豊かさや幸せは

形をかえて

いつも自分のもとへ

訪れるのだ


心の重荷を春風にあずけて


かろやかに


流れに沿って


流れにまかせて