幸せへの扉

繰り返し目にする数字パターン。これはいったい何を意味するのだろう。それが自分を導くエンジェルナンバーの存在に気づくきっかけだった。
その数字の意味を調べはじめたら、それは全てが今の自分へのメッセージだった。天使は少し前を歩きながら、道を示す。迷いそうになったら諭し、寂しくなったら愛のこもった言葉で励ます。始めからずっとそばにいてくれたのだ。すべての人のそばに。

あなたは悪くない

『もう許してあげましょう』


このところ、この同じ言葉を立て続けに目にした


無意識に自分を責めることがやめられなかったのだ


天使は言葉を変えて、何度もこのメッセージを送ってきていたことに気づいた


あるときは、好きな漫画の本で

あるときは、ふと手にとって買い求めた書籍の一行で


『この世であなたのことを赦せていないのはたった一人、それはあなた自身だ』


『もう自分を憎むことを止めてあげてください』

『過去の行いのことで責め続けてきたなら、もう自分を許してあげましょう』


そうだ

ずっと責め続けてきた

ずっと後悔してきた

些細なことから深刻なことまで

大きなことから小さなことまで


あのとき、もっと優しくしていたなら

あのとき、勇気を出せていたなら

あのとき、もっと我慢していたら

あのとき、もっと努力をしていたら


天使は続けて言ってくれた


『あなたはいつも、その時その時のベストを尽くしていた』


『だからあなたは悪くない』


自分にとって、ベストを尽くすという意味は

自分を殺して、我慢して、無理をしてでも守り、達成しなければならないこと

という考えだった


だから、数々の「過去の失敗」は

自分の努力が足りなかったから

だから、もっと無理をすれば出来たかもしれないこと

といったような無念さと自己否定が心に残るような思いだ


それは、「無理をしてでも〇〇を達成しなければならない」といった自己犠牲的な精神や行動が美徳である、という価値観から来ている。


だから、出来なかった自分をずっと責めて、恥じて、認めなかった

許せなかった


天使は、その考え方が自分を苦しめ、自分を憎み、引いては他人をも許さないことへの引き金になるのだと忠告してくれた


幸せになりたいのに、いつも、責めたくなるような自分を見せつけられていた


天使はそんな考えを捨てることが出来ずに苦しんでいた自分を見かね、諭してくれた


無理をすることがベストを尽くすことではないのだ

苦しんで生きるのが当たり前ではないのだ


幸せになるために、何かを達成するために、苦しんだり、無理をしなければならないという考えは、植え付けられた思い込みである


天使から受け取った愛溢れるメッセージ


『もう許してあげましょう』


涙があふれた

何かが内側から溶け出してきた


重荷を置きなさい

あなた自身を解放しなさい

全ての重荷から

自分を許してあげましょう

生まれてきたときの、本来の、まっさらなあなたに戻りましょう

あなたがまとう苦しみはもう何もない

あなたはいつでもベストを尽くしていた

だから

過去に起きたことの結果がどんなことに終わっても

あなたは悪くない

過去のどんな痛みからも、もうあなたは自由です

いつまでも、様々な過去の幻に悩まされ続けるのは

もうここでやめましょう


あなたは幸せになるべき


生まれて来たら、ひとは

幸せになるべき