幸せへの扉

繰り返し目にする数字パターン。これはいったい何を意味するのだろう。それが自分を導くエンジェルナンバーの存在に気づくきっかけだった。
その数字の意味を調べはじめたら、それは全てが今の自分へのメッセージだった。天使は少し前を歩きながら、道を示す。迷いそうになったら諭し、寂しくなったら愛のこもった言葉で励ます。始めからずっとそばにいてくれたのだ。すべての人のそばに。

歩き出すこと

3月、この季節は今までのことに別れを告げ、新しい世界へ歩き出すまでのひとときの時間だ。

そんなことがこれまでも繰り返され、季節は移り変わってきた。

切ないときもあった。

そしていま、また一つの扉が閉じた。

前に進まなきゃならないのに。

未来を信じて気持ちを切り替えていかなければいけないのに。


仕事で共に過ごした人たちとの別れ。


私にも次の扉がある。

わかっている。


でも寂しさが拭えない。


私にもやりたいことや、やらなければならないことはたくさんある。


でも彼らと過ごした日々が終わってしまったことがとても寂しくて

次のことが考えられない。

突如、別の空間へ放り出されたような気持ち。


こんなに別れが惜しいのは

この人たちと過ごしたことによって、私は多くのことを取り戻したからだ。


これまで、私は私の人生の中に多くの豊さがあったことを見失っていた。

幾つかの苦い経験が

自分を否定する気持ちが

そういったものたちが

人生は苦しいものだと、苦しみに耐えることが人生だと思わせていた。


そんなことばかりじゃなかったのに。


楽しいことだってたくさんあったのに。


目の前の苦しさばかり見つめ、たくさんの豊さを受け取っていたことを見失っていた。


それをこの人たちと過ごすことによって一つ一つ思い出すことができた。


人との心からのふれあいはこんなに楽しいものだということ

この世界は楽しく素敵なことで満ちあふれていること

毎日過ごしながら、それらを一つ一つ思い出させてくれるような人たちだった。

固く閉じていた心が開いていった。

否定的だった思いが肯定的に変わっていった。

これまでに味わった楽しかった経験を一つ一つ思い出した。

子どもの頃の気持ちを思い出した。

そうだ。

私が全て忘れていたことを思い出させてくれたのだ。

いつも楽しくあること。

思いやりを持ち合うこと。

遊び心を忘れないこと。

無邪気さ。

こうして、信頼して、肩の力を抜けば、良い仕事ができる

たくさんの優しさと学びのギフトを受け取った。


だから、この出会いに感謝をする。

心から。


『心を開いて、ギフトを受け取ってください』

常日頃、天使からそう言われていた。


でも、心を開くことが難しかった。

心を開くとは、なんの疑念もなく、全幅の信頼をおくこと。

そうすれば豊さのエネルギーの通路が開くのだ。


それは、豊かさをもたらす天界と繋がった太く揺るぎない通路。


一度忘れて、再びその事実を思い出すこと

そのために、私は長い旅を続けてきたのか。


思い出して、心を開けるようにしてくれた人たちとの出会い


ともに過ごす時間は終わってしまったけれど、それがこの人たちと出会うことの意味だったのだろう。


ひとしきり、寂しさをかみしめて

でも神様がくれたこの一つの出会いの意味がわかった。


次へ進もう


この出会いを糧にして


終わったけれど、旅はまだ終わっていない。


別れはあっても新しい出会いもある。


『一つの扉が閉じたら、もう一つが開くのだということを思い出しなさい』


人生には扉がいくつも用意されている


私たちが心を開いて

自分の手でその扉を開けていく


天使はいつもそんな私たちを見守っているのだ。


そして、助けを呼べば、いつでもサインを送ってくれる。