生きる目的、人生の目的を考える

これまでは、人生の目的とは自分の要求を満たすことと履き違えていた。

自分の要求、欲望を満たす、それらを叶えることに焦点を当てすぎると次第に辛くなってくる。

時に誰かと競争したり、奪い合ったりもするからだ。

誰かより優れるため。

誰かより多くのものを手にするため。

そんなことばかりにとらわれていると、心は常に緊張して、何かに追われるようになる。

所詮、そんなことを目標にしてもうまくいかないようになっているのだ。

弱肉強食。

確かに力の強い人、能力に長けている人は多くのものを手にしているかもしれない。

だが、私たちがいま、この世に生まれてきたのは、「そんな競争をして、生き残る」ためじゃないのだ。

奪い合って

憎み合って

多くのものを、富を獲得することではない。

それは本当の豊かさではないのだ。

豊さとは

もっと次元の違う、心地よいもの。

緊張に追われながら手に入れるものではない。

いま、何が豊かなことなのか、本当の豊かさの意味に気が付いてきている人がたくさんいる。

仮に財産やものをたくさん得たとしても、それだけで本当に心を満たされることはない。

たくさん富を得たとしても競争と緊張の中で得たものは虚しい空気がある。

本当の豊かさとは、愛がそこにあるかどうかだ。

豊かさを自分一人のものではなくて、他の誰かと分け合うこと。

助け合う。足りないものを補い合う。

そうして誰かと共に得た豊かさなのであれば、たとえ少ないものであろうと黄金に輝く。

自分の力がたとえ充分に足りていなくても

自分が完璧ではなくても

もうそんなことは問題ではない。

助け合えれば、認め合えれば、補い合えれば

孤独にもがき苦しむこともない。

本当の豊かさは、自分の心が最初から知っているのだ。

自分の心に聞く。

何が正しいのかを。