秋色紫陽花のように
秋色紫陽花に惹かれる。
好きな人も多いと思う。
花の最盛期を過ぎてから、一味違うシックなトーンに様変わりする。
6月7月の花盛りのイキイキとした紫陽花も綺麗だが、その瑞々しさを過ぎて、渋みを出していく趣きもとてもいい。
花盛りが終わり、あとは枯れるだけと見なされた紫陽花が刈り取られていた。
それを拾い集め、いけてみた。
花盛りが終わってから、意外にもまた違う魅力を放つ。
人もそうではないか?
若い頃を過ぎたら、もう終わってるとか、可能性はない、とか言われたりするときがある。
そう考えてしまうと、人生で花を開かせる時期が、あまりにも短い。
だから歳を重ねることに焦ったり、否定的になる。
若い人も歳をとることを恐れたりする。
そうではなくて。
若く瑞々しい時期ももちろん、魅力的だ。
だが、夏と秋の厳しい雨風にさらされながらも、色合いを変えて咲き続けてきた紫陽花の色はとても深く、多くを語りかける。
夏が終わりを告げても
これから、もうひと咲き。
夏とは違う美しさで。
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