幸せへの扉

繰り返し目にする数字パターン。これはいったい何を意味するのだろう。それが自分を導くエンジェルナンバーの存在に気づくきっかけだった。
その数字の意味を調べはじめたら、それは全てが今の自分へのメッセージだった。天使は少し前を歩きながら、道を示す。迷いそうになったら諭し、寂しくなったら愛のこもった言葉で励ます。始めからずっとそばにいてくれたのだ。すべての人のそばに。

引き継いだものを大切に

なんて美しい五月晴れの日だろう

なにもかもが光輝いて

夏へと向かっている


過ぎた日々に、悲しい別れがあったことも

嘘のように感じる眩い午後の日射し


いつか問いかけたことがあった

そばにいたいのに

引きとどめたいのに

どうして別れはあるのか?と


どうしてこんなに悲しい思いをするのかと

引き離されて、それから

一体何をすればいいのか

一体何を目的にすればいいのか

一体何を拠り所に生きていくのか


愛すべきものが、ここにないのに

遠く離れてしまったのに


なぜ

この世界にはこんな思いをする人が絶えないのか

どうすればいいのか

どうすれば悲しみは癒えるのか

どうすればなくした日々に代わる日々を取り戻すことができるのか


こんな言葉が浮かんだ


別れたその人から引き継いだものは何なのか


その引き継いだもの、得たものを大切にあたため

これからの人生の糧とする


別れた人から引き継いだもの


それはこの世に生まれることができたこの命だったり


受け取った愛だったり


共に過ごした楽しい日々の経験だったり


その人が教えてくれたこと

その人から教わったこと


それらすべてが

その人からもたらされた大切な財産であり

きっと出会ったことの意味なのだ


その人から優しさを受け取ったら

これから、自分も誰かに優しさを贈れる


その人から強さを学んだら

これから自分もそういう人間であるようにしたい


その人との別れがあっても

人生は続いている


生きて進んでいかなければならない

そして

生かされているのだ


それはこれからも「すべきこと」があるからだと思う


その人から得た、引き継いだすべては「糧」


その人が残した「糧」を自分のものにして

自らの力に変え、進んでいく

その先の命をつなぐ

人生をまっとうする


別れがあったことをいつまでも悲しむことを選ぶのか


人との出会いは

そのためにあるのではない


出会いは糧


出会いは財産


得難い財産


その人から受け取ったこと

その人との時間のなかで学んだことを

これからの人生で生かすのだ


教えてもらった素晴らしさを自分のものとし、活用していく


悲しみは癒せる


これからの日々は悲しむためにあるのではない

これからの日々は悔やむためにあるのではない


だから、楽しく、笑って、「今」を生きることを選ぶ


そのために

いま、ここに命がある

命は続いている


生きる喜びの道を選ぶのだ


季節は夏へとまっしぐらに向かっている