幸せへの扉

繰り返し目にする数字パターン。これはいったい何を意味するのだろう。それが自分を導くエンジェルナンバーの存在に気づくきっかけだった。
その数字の意味を調べはじめたら、それは全てが今の自分へのメッセージだった。天使は少し前を歩きながら、道を示す。迷いそうになったら諭し、寂しくなったら愛のこもった言葉で励ます。始めからずっとそばにいてくれたのだ。すべての人のそばに。

柚子はちみつ

寒い季節に

いただいた柚子で柚子はちみつを作るのが冬の定番になっている


今年も作ってみた


ビタミンのいっぱい詰まった薫りのするハチミツ

元気になれる黄金色をしている


昨年、君が風邪をひいたとき

思いきって小瓶に詰めて渡そうと思い立った

あと数日で仕事を終えて会えなくなる君に

雪が多くて、ひどく冷えるこの土地で

このささやかな黄金色の飲み物が

寒さに震える君の心と身体を温めてくれることを願いながら

ハチミツの中にプカプカ浮かぶ柚子に伝えたのだ

「あの人を元気にしてください」と


なのに

渡さなかった


渡せなかった


お決まりの引っ込み思案


渡すタイミングがなかったから?

それはただの言い訳


別にこんなもの渡さなくたって…


そうやって、出来ないでしまったことに

言い訳をして

蓋をして


チャンスも夢も先送りしてきたのだ


別に今やらなくても…


いま、やらずにいつやるの?


あのとき、ここに、近くにいた君は、今年は遠く離れたところにいる

親しい友達になれたかもしれないチャンスを見送ってしまった


もうそんなことはしない


自分の気持ちに

正直になること


やりたいことは、先送りせずに今やること


良いと思ったことは

ためらわずにやること


それが天使と約束したこと