幸せへの扉

繰り返し目にする数字パターン。これはいったい何を意味するのだろう。それが自分を導くエンジェルナンバーの存在に気づくきっかけだった。
その数字の意味を調べはじめたら、それは全てが今の自分へのメッセージだった。天使は少し前を歩きながら、道を示す。迷いそうになったら諭し、寂しくなったら愛のこもった言葉で励ます。始めからずっとそばにいてくれたのだ。すべての人のそばに。

固い蕾(つぼみ)

たくさんの望みや夢があった


それは生きるエネルギーだった


前向きになれるエネルギー


その時々で、形を変えてきたそれら夢の数々

固い蕾のまま、色褪せていこうとしていた


わたしの心に強く確かに息づいていた願い、夢

固く閉ざされている蕾のように

花開くときを今かと待ち続けてきた


苦しみや寒さの冷たい風にさらされ

ときにはもぎ取られ

咲かせることも忘れていた


余りにもながい冬の間を

無数の蕾は待ち続けて

どうやって咲いていいのかもわからない


ただ、冷えた空気のなかで

ぎゅっとかたくなに固く閉じているのだ


その内側にはいまも溢れるほどの情熱が隠れているというのに

それは

今も変わることなく

黄金色をたたえているというのに


夢を叶えることの情熱を忘れてしまった心


何を望んでいたのだろう


何に焦がれていたのだろう


その熱の数々を

今は何も思い出すことができない


遠すぎて

その夢の息吹を感じることができない


どうやって、咲いたらいい?


もし、咲こうと思っても

うまくいかないのなら


いま、ここに不意に差し込んできた

この暖かい光にすべて身をゆだねよう


これから

もう一度

咲けずにいたこの蕾たちを一つ一つ見つけ出し

花咲かせていけたなら


やわからな暖かい光で

それはゆっくりとゆっくりと

開いていくのだ


咲くのを忘れた蕾たちよ

暖かい光が君らを

見つけにここにやってきてくれた


やっと


咲き始める春は

そう遠くはないだろう