幸せへの扉

繰り返し目にする数字パターン。これはいったい何を意味するのだろう。それが自分を導くエンジェルナンバーの存在に気づくきっかけだった。
その数字の意味を調べはじめたら、それは全てが今の自分へのメッセージだった。天使は少し前を歩きながら、道を示す。迷いそうになったら諭し、寂しくなったら愛のこもった言葉で励ます。始めからずっとそばにいてくれたのだ。すべての人のそばに。

閉じ込めていた想い

季節が巡ってきた

そうだ。君と出逢ったころの季節


もう一年がたとうとしている


逢うまでは、霧に包まれたトンネルの中にいた私を

瞬く間に光に満ちた世界へ連れ出してくれた君


君という人は、私にどんな魔法を使えるの?


私の目に映る視界に君がいるだけで

ただ、そこにいるだけで

幸せな気持ちに包まれた


君はどんな力を持つの?


重苦しく私の周りを包む霧を払い除けてくれる君


時が巡り、会えなくなって

寂しさに耐えきれずにずっと探していた


哀しみを、寂しさを手放せずに

来る日も来る日も

まぶたに焼き付く姿を探したのだ


目の前にいない君への想いは強まるばかり


記憶に焼き付いてる君の一つ一つの姿を思い起こすことしかできない


ある人が言ってくれたのだ


「なんとかしてその人との繋がりを保って」と


強い結び付きがある人なのか


君がいま住む地に行く機会があった

駅のホームで

電車のなかで

街角で

君がいないか探した


君が突然現れないか探した


奇跡を待った


それなのに


こんなに近くにいるのに会えない


近くまで来たのに


君は現れない


寂しさを心に閉じ込め、ホテルに戻り、眠りについたら

君が初めて私の夢に現れたのだ


広い、窓のない、どこかのロビーのような空間の中に

スーツ姿の君は歩いてきて

何かを探しているようだった

君の姿を見て、心が震える私

見つけてもらおうと

私は君の視界に入ろうとする…


その続きの夢の記憶はない


今の夢は君の気持ち?

それとも私の気持ち?


また闇のなかに引き戻された


こんなに人がいるのに寂しい

こんなに人が溢れる世界のなかで

どうして、君でなければいけないのか?

なぜ、こんなに惹かれて、引っ張られるのか?


ただの恋心と片付けられないような


なぜ、君なんだろう


君がいないというだけで


どうして、こんなにも世界が味気なくなるのだ


いま君以外に

私の心の闇を光で照らし、霧を払い除けてくれる力を持つ人はいない


それは、友でもなく、ずっと好きだったものでもなく

いま、この闇をはらう力を持つのは、唯一君だというのだ


どうして会えない?


君と巡りあった季節がやってきて


私はまた出発点に立っている


冷たい雪と雨が降ってきて

時折のぞく灰色の空

心が冷えている


会わせてください


そして、前に進む勇気をください

あのときと同じ安らぎをください


この寂しさと苦しさを

手放す方法を教えてください


いま、このとき、何を学べばいいのでしょうか


幸せに向かう心の力をください