幸せへの扉

繰り返し目にする数字パターン。これはいったい何を意味するのだろう。それが自分を導くエンジェルナンバーの存在に気づくきっかけだった。
その数字の意味を調べはじめたら、それは全てが今の自分へのメッセージだった。天使は少し前を歩きながら、道を示す。迷いそうになったら諭し、寂しくなったら愛のこもった言葉で励ます。始めからずっとそばにいてくれたのだ。すべての人のそばに。

サクラの春

春が来ている


いま、ここに来ている


春が来たとき

大好きな誰かと

大切な誰かと

このサクラの花を見に来て

眺めながら幸せを感じようと思っていた


大切な誰か

それは君なのだろうか


春がいまここにやってきて

今年も、待ちわびたこの木が淡い綺麗なピンク色に染まっている


とても幸せな気持ちに包まれている

君はここにいないのに


晴れやかな空のもと

優しく揺れている、このサクラの枝を見ていると

幸せな気持ちに包まれた


真新しい、そして優しい春


こんな気持ちにさせてくれた美しい花たち

心からありがとう


咲き乱れる花たちの中で

誰もが優しい顔になっている


この柔らかな優しい気持ちを君に届けてみたい

いまは遠く離れたところにいる君に


心優しい君も

どこかで、こんな穏やかさを感じているのかもしれない

心地よい風の香りを感じているのかもしれない


哀しみはもうここにはない

淋しさももうない


天使が春風と一緒に持ち去ってくれたから

マイナス要素に引っ張られない

心は、なにか気になることが起きるとそればかりをあれこれ考え始める


それは様々な状況で、突如起きる

心配事や気がかり


とくに人の感情や気持ちに対しては、いつも敏感に反応する方だった


誰かと対峙していれば、少なからず小さな誤解やすれ違いは起きるもの


意に反して


自分が無意識に発した言葉や態度

または相手からの態度や言葉

たとえ、良かれと思って発したことであっても

お互いに全てが思い通りに通じ合うわけではないから、一方的に感じてしまうことがある


こじれた感情や気がかりを

正すことができずにいる


そういったすれ違いは仕方がないことなのに

あって当たり前といわれているのに

気がつくと

割りきれずにクヨクヨしている


自分のあの言い方がいけなかったのか

とか

いや、相手がこうしたから

とか


なんでも、完璧に振る舞いたい、思い通りにしたいというこだわりやエゴ

執着心のあらわれだ


その思考回路を始めると

すっかり行動がとまってしまう

マイナス思考に捕まっている状態


物事を好転させるための前提であるプラス思考状態に

なかなかなれなくて

困ってしまうものだ


こんなことではいけない

そう思って、一生懸命気分を変えようと、その方法を考える

ジタバタする


しかし

マイナス思考につかまったまま、ただ考え続けていても、一向に気分は変わらないもの


そう、ずっと同じモードで考え続けても何も解決策は生まれないのだった


考えすぎて、ほどけなくなってしまった心の結び目


こういうときこそ、手放すという方法


じっとしてても気分は変わらない


こういうときは

ただ、すっと立ち上がって行動を始める

身体を動かして、物理的になにかをこなしたり、片付けたりしていると

心の乱れが整ってくるのがわかる


身体に心がついてくる


形のうえで、「少しの乱れを整えられた」という達成感が少しの自信になる


前向きなエネルギーになる


身体を動かし

心の中に風が入り込み

知らず知らずに気分が入れ替わっている


考え事で、行き詰まったら

行動による「換気」が必要


身体を動かさず、心だけグルグルさせて、じっと黙っていても

心の空気は入れ替わらない


過去の出来事や「妄想」状態から一歩踏み出し、「今」という現実の行動に集中する

「今、与えられているもの」という贈り物を心一杯に受けとる


自然に空気を入れ替えられたら

心の結び目は

自然にほどけているのだ


心の中の結び目がほどかれると

解決策は自然にやってくる

あの頃の歌

この頃、懐かしい曲たちをよく聴く

青春を過ごした時代の曲


その年代なりに

悩んだり苦しんだり

当時の感情、情景が甦ってくる


岡村孝子さんの曲もよく聴いた

当時

周りの友人たちは流行りのアップテンポの曲や

派手な明るい曲を好んで聴いていた


社交上手で器用に見えた友人たちから自分は浮いているように感じた


だから、自分は

しっとりと自分の気持ちを歌い上げる岡村孝子さんの詩と曲が好きだった

自分の苦しい胸のうちを切々と歌い上げる歌が多くて

不器用で自信がなかった当時の自分を重ねていたのだ


「道しるべをなくして

どう歩いていっていいかわからない」


「なにを目指していけばいいのか、わからない」


「このまま、どこへ流されていくのだろう」


彼女の曲の言葉

そんな不安な気持ちを美しい調べにのせて歌い上げていた


出口のない暗闇のなかで

進むべき方向を探し続けた日々


あれから

何年も何年も瞬く間に過ぎたような気がして

でも、こんなに遠い「未来」までたどり着いた


おぼろげだけど


今はもう進むべき方向がわかる

何が正しいのかもわかってきた

道しるべもある


あのときから

ずっと、ずっと

それらが欲しかったから


ここまでたどり着けたことに

いま、感謝をする