幸せへの扉

繰り返し目にする数字パターン。これはいったい何を意味するのだろう。それが自分を導くエンジェルナンバーの存在に気づくきっかけだった。
その数字の意味を調べはじめたら、それは全てが今の自分へのメッセージだった。天使は少し前を歩きながら、道を示す。迷いそうになったら諭し、寂しくなったら愛のこもった言葉で励ます。始めからずっとそばにいてくれたのだ。すべての人のそばに。

心を動かすもの

涙が自然に流れ落ちてくる


ある音を聴いて

ある光景を目にして

心に光が射し込み

一瞬にして光に包まれるからなのだろう


悲しくもないのに

涙がでるとき


たとえ、理由がわからなくても

生きて暮らしていれば

心はいつも何かに対峙して

揺れ動いている

何かに緊張していたり

何かに不安を覚えたり

何かに堪えていたり


心はたえず

外の世界と闘っている


常になにかから自分を守ろうとしているのだから


美しい音を聴いて

美しいもの目にして

心が一瞬にして

安らぎや懐かしさや喜びに包まれ

感動をおぼえたとき

涙が自然に流れ落ちる


そのまま、流れ落ちるままにしておこう


「疲れていたんだね」

「悲しかったんだね」

「ずっと堪えていたんだね」


じぶんのことを

弱い人間だなんて思わずに


こわばっている背中を優しくさするように

心に声をかけよう


「大丈夫、平気」

そうやって強がって、取り繕って

自分の心を閉じ込め続けていると

心も体もギュッと固くなってしまう


美しいものに触れて

心を動かされ

それらが一瞬で解きほぐされたら

心が疲れて萎縮したエネルギーから回復しようとしているのだから

そっとして、心がエネルギーを取り戻していくのを見守る


何も操ろうとせずに

心のままに

美しいものに心身を任せてみよう


もし何かに疲れていたら

そっとそこを離れて

出かけてみよう


美しい場所に

心動かすものに出逢うために

全身全霊で

全身全霊で何かを打ち込むひとを見た


こんなふうに

なりたい


こんなふうに

やりたい


わたしもこの世界で

こんなふうに

ひたすらに時間を忘れて

働きかけたい


打ち込みたい


小さなことも大きなことも

全身全霊で

なにかを創るひとになりたい


毎日、毎日

生きる喜びに満ち溢れながら

わたしの力を注ぐ

わたしの力を捧げる

小さなことにも

大きなことにも


キラキラした光が

こぼれ落ちていくように

わたしの心から

世界に向けて

いとおしさが溢れていって


昼下がりに

太陽の光を受ける

一枚の小さな葉っぱのように

小さくても

輝いて


優しさと強さを

宿しながら


だれかと共にあって

喜びを分かち合う


それかわたしの喜び


わたしがたどり着きたかったところ

愛のちから

この世界はどうしてこんなに生きづらいのだろう

どうして苦しみがこんなに多いんだろう


ままならないこと

求めても求めても叶わないことがあったり

報われない思い

対立したり、憎みあったり


多くのひとが

それぞれの立場で

苦しみを抱えて

今日もどこかで過ごしている


完璧になりたいから

理想的であろうとするから

それらを求めれば求めるほど

完璧でない有り様を突きつけられて

ひとは失望する


完璧でないものを否定する

完璧でないものを憎む

完璧でないものを排斥する


それを繰り返し続けている


「理想的に」

「模範的に」

それらに縛られていると

愛情が枯渇してくるのだ

自分に対しても

誰かに対しても


思うようにならない相手を否定して

理想的じゃない自分を否定して

「完璧じゃない」なにものかを憎み

消し去ろうとして


心の中から愛が蒸発していくのだ


残るのは否定や憎しみといった、とげとげしい思いだけ


誰かが泣いている


誰かが憎んでいる


愛がなくなると

人は行き詰まる


愛がなくなると

物事は停滞する


愛がなくなると

世界にひずみが生まれる


愛がなくなると

前に進めなくなる


愛がなくなると

ひとは生きづらくなるのだ


たとえ、良かれと思って自分を叱咤激励し、走り続けてきても

虚しさだけが残っているのだとしたら


愛が足りなくなっているのだ


愛とは理解すること

愛とは認めること

ありのままを

あるがままを

たとえ、理想的ではなくても


たとえ、完璧ではなくても


いま、ここに目の前のことを愛すること


ここにある目の前の誰かを愛すること


ただ、愛すること


いま、ここにあるありのままの自分自身を愛する


理想的でなくて目を背けたくても


愛とはすべてを包むこと


やさしく、やさしく包むように


ひとを生かすのは愛なのだ


ひとを育むのは愛なのだ


ひとを成長させるのは愛なのだ


世界を潤わせ、豊かさを取り戻すのは

愛のちからなのだ


愛は再生のエネルギーを生む


愛の力をなくして

この世界のものはうまく回っていかない


すべてを生かす根元のちから


すべてを繋ぐ大きな大きな力


それが愛なのだ