幸せへの扉

繰り返し目にする数字パターン。これはいったい何を意味するのだろう。それが自分を導くエンジェルナンバーの存在に気づくきっかけだった。
その数字の意味を調べはじめたら、それは全てが今の自分へのメッセージだった。天使は少し前を歩きながら、道を示す。迷いそうになったら諭し、寂しくなったら愛のこもった言葉で励ます。始めからずっとそばにいてくれたのだ。すべての人のそばに。

信じて今を生きる

もしも今が

冷たい雪が降り続く夜であっても


どこへ向かっているかわからず

さまよい続ける日々を送っていても


切り離されたような孤独を

味わっていたとしても


雪は降り止み

やがて陽の光が差し込んで

夜明けはやってくる


ここでは終わらない


こわれた何かが

もう戻らない何かが

失われたままで

ここで終わるわけではない


今はまだ何もわからなくてもいい


すべてが理解できなくてもいい


苦しみも悲しみもまだ癒え切らなくても


何も信じられなくなっていたとしても


それでもいいから


希望の光が差し込むのを

信じていよう


疑わずに


悲観せずに


それは必ずやってくる


冷たい雪はやがて降り止む


いま生きているなら


光は必ず訪れる


それは必ずやってくる


今はまだ

暗闇のなか

雪が降り止まなくても


そのことを思って

心のなかに小さな光を灯してみよう


わたしたちは

確かに大きな力に見守られている


心に小さくても

わずかな光を灯したときから


望む世界へ向かう

エネルギーは

そこへ向かって動き出す


信じていよう


私たちは

今感じている暗闇から

必ず抜け出すことができる


望む世界へ向かっていける


長いあいだ

抜けられないと思っていた暗闇であったとしても

抜け出すことができる


信じて

歩き続けるならば


機が熟せば

光が差し込むときはやってくる


それは約束されているのだから


Rose

ベッド・ミドラーのRoseという歌を聴いた


とても深い歌詞だった


信じることができなかった


自分を


自分の人生を


豊かさはいつも自分の目の前を通り過ぎるだけだった


春が来て

季節がめぐり

冬が訪れ

なんど季節がめぐって来ても


いつまでも花開くことなく

ずっと長いあいだ

冷たく固い種のままの自分


置き去りにされたように


忘れられたように

変われない日々


安らいだ心からの笑顔は

自分には

もたらされないのだと思っていた


人が信じられなかった


ある人は自分ではないだれかを選び


ある人は同じだけの愛を返してくれなかった


人というものは

こんなに冷たい側面をもつのかと思うときもあった


凍えるような心で


泣き出しそうな心で


人に背を向ける


それでも暖かい愛を信じることを捨てたくはなかった


人は


自分が信じられないようなことをする


それによって

心が深く傷つきもする


そして

自分自身でさえ

自分になにかを叶えてあげることができない


自分も人も

愚かで信じられないものだと思ったこともある


人も自分も大嫌いだと叫びたくなるときもあった


だけど


人はこんなに深い歌を生み出すこともできるのだと知る


こんなにも美しくて深い音楽は

人が作り出したもの


生きていて

打ちひしがれるような苦しみも


叶わぬことも


そして

生きていて

この上ない歓びをも知るからこそ


心に響く光のような歌が

ほかでもない人の心から生まれる


人が作り出す

この世界への素晴らしい贈り物は


音楽だけではなく

ほかにもたくさんあって


この自分の日常を

愛と安らぎで包んでいることを知る


これまでの人生が嫌いだった


認めたくなかった


こんなはずじゃない


そう思っていた


だけど

振り返り


これまでの人生は

今ここにいる自分に

深い学びと気付きをもたらしてくれた日々


薄暗い

行き先もわからない

長い道のり


これまでの自分が嫌いだった


だけど

いつも何かを諦めたくなくて

はがゆくも

自分の人生を信じたくて

いつもその時々を懸命に生きていた


いつも心は

一生懸命だった


もたらされたものがなにであれ


結果が望むものではなかったとしても


いつも

わたしの魂は

一生懸命に歩き続けた


どんなときも


そしてこの今も


今年も春が近い


冷たい雪の下に隠れて

じっとひらくのを待っている

花の種のような自分に


今まで感じたことのない

明るくて強い

そして温かな太陽の光が差し込み

包んでいる


叶えることができなかった自分

だけど

わたしはわたしを愛する


わたしはわたしの人生を愛する


わたしはわたしをゆるしたい


ほんとうは

心からそうしたかったのだから


うまくいかなかったこれまでの日々も

懸命に生きてきた証


ここまで懸命に生きてきたわたしの人生に

忌み嫌い、捨てるべきものなどなにもない


誰と比べるものではない


わたしはわたしを誇りに思う


そして

わたしの人生を誇りに思う


自分を誇らしげに

愛で包み


心をひらいたら


花ひらく春は

もうそこまでやってきている


立ち止まり、そしてふたたび

なんのための人生か


誰のための人生か


そして

いったい、なんのために

日々生きていくのか


「それは、このことのためだよ」


「あのことのためだよ」


と、誰かの言葉で聞いたりしながら


そのときどきを

納得して

自分の心を立て直し


転んで立ち止まっては

起き上がり


すこし休息して


また歩き始める


これまでの日々を

それをくり返し、生き続けてきた


ときおり


その誰かから吹き込まれた

人生の理由、人生の目的だけで

自分の心を説き伏せようとしてもうまくいかないときがある


長く続く先の見えない停滞感

尽くしても尽くしても

終わりのないこと


見えないこたえ


満たされない思い


自分にはなかなか叶わないこと


それらを

ありきたりの「人生とはこういうものだよ」という教えで


自分のなかに湧き上がる

暗い雲を

封じ込めることは難しい


尽くしても尽くしても

また新たな「問題」は出てきた


こなしてもこなしても

終わりは見えてこなかった


心から安らぎ

満たされることも

難しかった


理想に到達したくて


手を伸ばしているのに


届かなかった


努力しても

一方で

何かや自分自身に引っ張られて

そこから遠のいた


なんのための人生か


なにを追いかけるための人生か


不安


焦り


そして

自分の心をどうすれば

そんなものから

守ることができるのか


『理想が叶うことが、この人生の目的ではない』


『完璧であろうとするのが、この人生の目的ではない』


「無いものに必死に手を伸ばして

追いかけ、手にすることが良い人生なのではない』


答えらしき言葉が

頭の中に浮かぶ


そうなのかもしれない


腑に落ちる


今も昔も

どんなに心が打ちひしがれ

無力を感じる時があっても

そこから

少しずつ

起き上がり

自分のペースで歩み始め

そこから

少しでも何かを変えていこうとしてきた自分


落ちても、また起き上がる


立ち止まっても、また歩き始める


それを続けてきた自分を

誇りに思うことだ


人生で

何かを手にすることが偉大なのではなく


何もないからこそ


何かが欠けているからこそ


無力であると知るからこそ


それでも


そのうえでも


立ち上がろうとすることこそ誇りに思うべきこと


そのことを

これまでの人生で

続けながら

歩み続けてきた自分を

愛おしみ、誇りに思うこと


そのことはとても地道で


それはほかの誰も知らない

自分だけが知る軌跡だろう


しかし

それこそ、それぞれの

自分の人生で

誇りにすべきこと


落ちそうな心を

軌道修正する


自分の心のなかに

見出した小さな光を

赤々と燃やしていくこと


そのことこそ

人生で

私たちが大切にすべきこと


大切なのは

転んでもいいから起きること


間違えてもいいから

また始めること


足りてなくてもいいから


誇りを忘れないこと


もっと

心をやわらかく


心をかるくして


今日も自分には

きっと何かが足りていないのだろう


何かがまだ手に入っていない


しかし

そのことは恥ずべきことではない


いま

ここから


落ちても


転んだとしても


何度でも

起き上がろうとすることこそが

素晴らしい


心のちから


それは

神様がくれた

不屈の精神と呼ぼう


完璧であろうとすることではなく


いつも

何度も何度も

心を立て直し

歩き出そうとしてきたこの自分を

誇りとともに抱きしめる


いろいろあっても

よくここまで生きてきたね、と

ねぎらいの言葉を贈ろう


自分を抱きしめると

心がやわらかにほぐれる


世界がやさしく変わり


これから目にする世界は

光に変わっていくのだ


かならず