幸せへの扉

繰り返し目にする数字パターン。これはいったい何を意味するのだろう。それが自分を導くエンジェルナンバーの存在に気づくきっかけだった。
その数字の意味を調べはじめたら、それは全てが今の自分へのメッセージだった。天使は少し前を歩きながら、道を示す。迷いそうになったら諭し、寂しくなったら愛のこもった言葉で励ます。始めからずっとそばにいてくれたのだ。すべての人のそばに。

変われる

生きていて

いま生きていて

胸いっぱいに

身体いっぱいに

哀しさや寂しさや憎しみ、様々な心をかき乱す思いを抱え

どうしてよいかわからなくなったりする時がある


長いトンネルのなかを

なすすべもなく歩き続け

この苦しみや哀しみがいつから始まったのかも忘れ

最初から哀しみに包まれて生まれてきたかのような錯覚さえ覚える


これが当たり前?


生きていく世の中は

これが当たり前だから

この苦しみを抱えたまま歩き続けなければならない


そんなふうに思い込む


『思い出して』


必死に何かが訴える


『悲しみのままでいいはずがないよね?』

『苦しみのままでいいはずがないよね?』

『かたくなに、変わらずにいて、変われずにいて、いいはずがないよね?』


変われる


変わらなければならない


安らぎや嬉しさ

心が柔らかな光に包まれている自分こそが本来の自分のあり方なのだ


『思い出して』


それは無垢な子どものころだったり

学生のころだったり

若い遠い時代に


夢中になって胸をときめかせたこと


安堵に包まれていたこと


何も疑わなかった


そんな気持ちをもう一度思い出してみる


いま、ここにいる自分がもう一度、その気持ちを思い出す必要がある


苦しみで心をいっぱいにしたままでは

大切なことが見えない


失ったことばかり

足りないことばかり見つめて苦しんでいると


いかに自分が多くのものを持っているかを忘れている

たくさん、与えられてきたこと、そして今も与えられていることを忘れている

たくさん、愛されてきたこと、そして今も誰かに愛されていることを忘れている

たくさん、許されてきたこと、そして今も誰かに許されていることを忘れている


それらたくさんの「愛」を忘れている


それでもいいのか?


その大切なことを

今一度かみしめるために

ここに抱える苦しみとは一切、決別しなければならない


苦しみを見つめることは

思い出すことは

終わったものに

過去の記憶に

あたかも、今なお、直面しているかのように感じる


終わった苦しみ

終わった哀しみ

終わった憎しみ


もう終わったのに

まだ、そこにいようとする


また、そこに向かおうとする


懲りもせず、捨てきれずにいる


行く先を決めるのは自分自身だ


決められるのは自分自身だ


終わらせるのか

そこにとどまるのか


この世界は私たちにいつでも「yes」といっている

新しいチャンス

新しいもの

新しい環境

新しい出会い


自ら行く先を決断し

心を開けば

新しいものが与えられる

すべてが与えられる


勇気をもち、まといつく苦しみを手放し、「yes」を選んだ者が

苦しみ、哀しみから解放される


前に進んでいるのだ

「終わり」があっても次々に「始まり」は生まれる


「始まり」は与えられる


すべての苦しみを捨て

ただ、すべてを大きな流れにゆだね

信じて「始まり」に飛び込む


心を開かなければならない


それを許すのは、いつでも

他ならぬこの自分自身なのだということ


私たちは

何も失っていない


すべてが次へ

すべてが前に進んでいるだけなのだ


たとえ、もう愛したひとが目の前にいなくても


たとえ、愛した場所が遠くに消え去っていても


私たちは何も失っていない


何も失っていない


神様はなにも奪わない