幸せへの扉

繰り返し目にする数字パターン。これはいったい何を意味するのだろう。それが自分を導くエンジェルナンバーの存在に気づくきっかけだった。
その数字の意味を調べはじめたら、それは全てが今の自分へのメッセージだった。天使は少し前を歩きながら、道を示す。迷いそうになったら諭し、寂しくなったら愛のこもった言葉で励ます。始めからずっとそばにいてくれたのだ。すべての人のそばに。

悔しさを解き放つ

いま色々なものが「溶け出して」きている


そう

自分のなかのいわゆるドロドロした感情やそういう一面


今までの経験で何度も顔を出したそういう感情


それらが噴出している感じなのだ


なにかのサイトで見たが

いま、今までになく地球に光が降り注いでいるため

そういう奥に潜んでいるものがあぶり出される現象が起きるというものだ


自分もそうなのか…?


ちょっとしたきっかけで否定的な感情が噴出して

自分でもどうしてしまったのだろうと困惑している


なぜなら、その感情がとても暴風のような強さを持つから


日々の生活で感情を暴発させてしまってはいけないことなので

今も、これまでの人生でも

普段に何か気持ちを乱されることがあっても

取り乱さないように、なに食わぬ顔を装うことを努めてきた

そうすることが「常識」だったり、「大人の対応」だと思ってきた


傷つくことを言われても、やられても

笑ってみせたり、意に介さないように振る舞ってみせたり

でも、そうし続けて、蓋をしていた感情が消えずに、心の奥底に潜んでいたのだ

それが溶け出して、いま過剰に反応しているような感じにもみえる


『自分の正直な気持ちを大切にして』

と天使のメッセージで読んだことがある


これまで

怒ったり、憎んだり、誰かを妬んだりとか

自分が、そういった愛のない感情を抱きやすいことが嫌だった

そういうことを沢山、思ってしまう自分が大嫌いだった


それに、誰かと比較して劣っている自分、〇〇を持っていない自分であると考えてしまうことも大嫌いだった


天使に癒され続けてきても、心に潜むそういう気持ちが全て消え去ったわけではなかった


だから、何度かそういう感情を呼び起こすタイミングがあったときに

また同じようにように自分を嫌ったり、否定した


天使のメッセージが頭のなかにこだまする


『人生を良くしていくには、自分を愛することが大切』


わかっているのに。


なぜ、できない…?


そのとき

わたしは心に潜めていた、ものすごい力の感情を解き放ったのだ


天使に呼び掛けた

心の声をごまかすことなく張り上げて、こう叫んだ


「だって、こんな自分、好きになれないんです!

いつもそうだった…!

すぐ妬んだり、悔しがったり、意固地になったり、ひがみっぼい

こういう大人げなくて立派じゃない自分なんか大っ嫌いなんです!

〇〇も持ってない

どうやって愛せと言うんですか…!!そんなことできない!」


自分の否定要素をありったけ並べて

この強い感情を爆発させている間、私の身体はブオッとした暖かい熱エネルギーに包まれた


不思議な感覚だった


その熱エネルギーは、泣き叫ぶあいだ、わたしを包んでいた


そして、煮えたぎる感情は

嘘のように消え去った


叫んで、熱エネルギーに包まれたあと、その押さえようもなかった強い感情が嘘のように消え去り、心が鎮まりかえった。


狐につままれたようだ


天使が悔しさと怒りを持ち去ったのか…?


自分の正直な気持ちをごまかすことなく、言い放った


天使は以前、メッセージでこんなふうに伝えてくれた


『どんな否定的なものも、恐れもすべて、なんでも私たちに打ち明け、解き放ってください

口にするのがためらわれることでも良いのです』


その通りのことをした


そうしたら、くすぶり、高まっていた感情がスッと消えた


それは、経験したことのない癒しだった


『自分のなかの悔しさ、否定感情をいま、ここですべて解き放ちなさい』

そう言われた気がした


子供のように泣き叫び、正直な気持ちを宙に放り投げている間、まるで何者かが母親のようにわたしの心と身体を熱で包んだ


いったい、誰なんだ

いったい、何なのか


この出来事を何と捉えようか


天使の言葉を思い出した


『あなたはもう癒されています』

『もう、今までのように、自分を嫌う必要はありません

もう、嫌おうとしてはだめ』


『一緒に、あなたの人生を良いものに変えて行きましょう』


『一緒に』


束縛を嫌い、自由が好きなくせに、寂しがりやな私へのメッセージ


かたくなで、心のうちを、あまり人に打ち明けない意固地なわたし


強がりで、でも弱いわたし


いつも寂しかった私へのエール


ずっと、ずっと寂しかった


愛されていない、居場所がないと泣いていた日々


でも、もう独りじゃないのだ